楽園を囲む不浄の地……迷い込んだ善神の少女は、毒牙の大蛇と出会った……

何といっても高い文章力と個性豊かなキャラクターが魅力的な作品です。
描写表現に至っては、今まで読んだどんな作品よりも優れており、まるで一つの映画を見ているような、そんな錯覚すら覚えてしまう程です。
そして、設定の作り込みも素晴らしいです。
既存の神話等を活かして創られた世界観は、J・R・R・トールキンの「指輪物語」を彷彿とさせる、非常に細かく作りこまれた物語となっています。
話こそ長いですが、そのボリュームに似合った満足感を壱話壱話で得られる、まさに最高の作品です。
考察点も多くありますので、そのような面で楽しむのもまた一興でしょう。

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