刹那の儚さと、永遠に消えることのない想い

旗本の三男坊で穀潰しの身だった源之助。
入婿となることが決まり、独身最後の廓遊びに訪れたその日、女と見紛うほどの美貌を持つ義賊、紅天神と運命的に出会ってしまう。

mono黒様の、手触りや匂いまで伝わってくるような官能的で美しい描写にいつもうっとりしてしまうのですが、今回の短編も、その力量が存分に発揮された傑作です。

江戸時代の封建社会に生きている人間だからこそ持つ葛藤も生々しく描かれており、とにかくBL好きもそうでない人も全員読むべし!

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