純ちゃん

第10話 孤独

ムカつく奴は、切った。

LINEブロックすれば、それで終わり。

よくよく考えたら、アイツが本名だったかも怪しいわ。

嘘をつかれてからは、あたしは、まじでボッチになった。

だってさ、動物や植物の方が、人間より優しいんだよ。

優しいって言うと、語弊があるね。

単純で分かり易いから、一緒にいて、楽。

だって、絶対嘘つかないもん。

それでも、あたしの種族は人間で、人間社会の中でしか生きていけないから、建前上は何とかやってたよ。

自己顕示欲なんて、全くないから、この無用な力の有効活用について、めちゃくちゃ考えた。

受験勉強そっちのけでね。

あたしは、馬鹿じゃない。

二次関数や、古代ローマの歴史が将来役に立つ事がないのは知ってるの。

勉強は入試の選考の基準値に過ぎない。

頭が良くて、いい高校、大学に進み、いい会社に入れたら、とりあえず、肉体労働はしなくていいし、経済的に安心出来る。

そのために、みんな競争するのよ。

じゃあ、あたしみたいな基準外の人間は、どうしたらいいの？

思春期特有の事なんだけど、みんな、胸が大きくなる。女子同士がふざけて、揉んできたりするし、とにかく、男と、どこまで進んでるかとかの自慢が多い。

あたしは、全く興味ないし、誰にも告られないから関係ない。

JC時代はマジ暗黒時代。