夢泥棒カスミの夢心地

カスミ・ヘミングの自伝的小説。
世を乱す夢を盗むべく生まれた夢泥棒。
夢を盗みながら、フラートの夢を叶える方法を探していく。





カスミは１４歳のころ、夢買いオボロと出会った。

質・量ともにノルマを課せられ、守れなければ「オールド・ハッグ」と忌み言葉で苦しめられ、盗みすぎれば夢酔いに陥り夢をみてしまうため、定期的に夢買いオボロに夢を買い取ってもらわねばならない。
そのため、道具のように使われてしまう。

夢をみない夢泥棒は、夢を見る夢見人の中では浮いてしまう。
気づかれないためにも、命の水であるアイリッシュ・ウイスキーを飲んで、夢に酔っている夢見人のフリをして夢を盗むのだった。

自身の夢を奪われてまで、なぜ夢を盗まなくてはいけないのか？

疑問と答えを求めた先で、ついに夢使いと出会…続きを読む