酒の肴に語られるおっさんの冒険譚

酒に呑まれたおっさんが目覚めたのは、文明崩壊後の地球だった!
機械の化け物が跋扈する砂漠で、おっさんが伊達と酔狂で数々の危機をひぃひぃ言いながらぶっ飛ばしていく話です。

おっさんは、頭がおかしいレベルでタフですが、それに負けず劣らず逞しく、したたかに生きているこの世界の住人達がとても好ましい。
そりゃ、おっさん、格好つけて頭のおかしい特攻するよね。

壮大な冒険譚なのに、軽妙な語り口と七割以上を占める妄言によって、居酒屋で相席になったおっさんの与太話、みたいな感じになっているのが高ポイント。

完結済ですが、この後のおっさんの珍道中もぜひ読みたいと思う大作でした。

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