趣味と性癖は紙一重

社会人になって知ったことの1つは「趣味」を持たない人は意外と多いことである。

本作の主人公もその1人だが、彼の周囲には少々「特殊」な趣味を持つ人々が多いようで……。

サクサク読める文章力の高さと、見事な起承転結の構成力が作者の魅力の1つだと思うが、本作でもその魅力は健在である。

趣味と性癖と嗜好の狭間の急カーブをノーブレーキで突っ込んでいくような、少々「特殊な趣味」を持つ彼ら彼女らの迎える顛末を、これからも楽しみたい作品だ。