第2話
1940年4月、甲斐国 躑躅ヶ崎館
今は父上と共に家臣達が集まる場所へと向かっていた。
前日父上に言い忘れていたもう1つの大事な事も伝えていて了承されていた。
今は甲府にいるが諏訪は諏訪氏に任せて松本の地にある深志城を松本城と変更し本拠を武田家は移しその時現在地獄にいる地域の民も一緒に移動するように伝えていた。
歴史でもこの甲斐国の一部地域にはその風土での風土病があって長い間解決されていないし現状は解決するのは不可能なので最も良い解決案はこの提案でもあった。なので現地に残りたいので拒否した民を除き呼び掛けて応じた民と共に移動する事に父上と共に決めたのであった。
そして目的の部屋へと到着した俺と父上が中に入ると家臣達は頭を下げた状態で待機していたのである。父上が頭をあげるように言うと家臣達はいっせいに頭をあげた。
「今日皆に集まって貰ったのは武田家にとって重要となる指針が決定した為に本日発表する事になった。此れは決定事項である。」
「畏まりました。」
「最も大切な決定事項は私の後継者は何があっても此処にいる滴男でもある武田太郎義信とする。」
「先日父上から正式に後継者として指名された武田太郎義信である。皆宜しく頼む。」
「ははぁ。忠誠を誓いまする。」
「新たに武田家としての指針を当主として決定した。」
「此れは確定だと思って下さい。」
「先ずは武田家の菩提を諏訪大社とする事に決めた。諏訪家を宮司として専念するように交渉する事になった。」
「此れはそんなに難しい事ではありませんね。」
「それと同時に信濃南部の伊那郡と筑摩郡内の深志城と林城と諏訪家の本城である上原城から南の地を調略又は侵略する事に決定した。他の郡は侵略はしない事とする。」
「そしてその対象は木曽氏と高遠氏と小笠原氏となります。上原城を本城とし諏訪大社の祭司として新たに任命してから安堵し高遠城、飯田城、福島城、林城を侵略対象とします。そして深志城を新たな本城として改築し松本城と変更し新たな本拠とする。」
「そして義信を通じて諏訪大社の神から加護を授かって頂ける事となった。その加護を得る為の条件が提示された。我々は優先してその条件を果たす事を決めた。」
「その条件は何でしょうか?」
家臣の板垣が家臣を代表して質問した。
「甲斐国と先ほどあげた信濃国の城を領地としその地を併せて諏訪国とし諏訪家を宮司とし諏訪大社を菩提とし更に松本の地にある深志城を武田家の新たな本城として改築し其れに相応しい城を建て本拠地を移す事であの忌まわしい地獄の改善が可能との事だ。」
「あの忌まわしい地獄から民を少しでも減らせるなら選択の余地は無い物と考えています。そして必要な土地が武田家の物となった時点で陛下や公家との交渉する予定です。」
「最後に残りのそれより北の信濃国に関しては海野家と同盟をする事を決定した。」
「信濃にそれ以上我々が介入すれば長尾家を刺激します。それは我々に取っては悪手ですので回避する事にしました。なので海野氏を援助し残りの信濃に関して任せる事に決めました。」
「義信の賦役に関しては板垣信方に任せる事にする。」
「ははぁ。お任せあれ。」
最初の重要な伝達会議が終わったので解散となったのである。
武田家滅亡を阻止せよ‼️ @rainonet
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。武田家滅亡を阻止せよ‼️の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます