第7話 風の神
まぁ、くるわな。
閻魔「で?風の神がなんのようだ?」
鼬「いえね。脱走したという報告を受けて私が直々に処罰しようと申し出ました。」
あたりを見渡し、
鼬「でも私が直々に手をくださなくても、部下たちだけでも十分倒せる程弱っていますね?」
確かに今は魔力が完全ではないそれ程あの鎖が頑丈だったのだろう。
閻魔「だったらなんだ?」
鼬「いえね。嬉しくて仕方ないですよ。
貴方を殺せると思うとゾクゾクしますね〜!」
やつが手を叩くと
見た限り数え切れない程の兵力がいた。
よく見るとあいつの部下もいる。
兵は難なく倒せるが部下もいるとなると今の俺では無理か…仕方ない…
???「早く殺しましょう主〜」
???「早くしないと焔様に愚痴言われますよ
」
一人は鎌を持ち背中には羽根をはやした美女が一人。
もう一人は男性。この男は武器はないが鼬に匹敵するほどの圧を感じる。
鼬「分かっていますよ。こいつを倒し核を回収しなくてはいけません。それにまだ遺言も聞いてませんから」
鼬「で?遺言は何がありますか?」
笑いながら聞かれた。
正直面倒だからこいつとはなるべく話したくはない。
だが…
閻魔「一つ聞きたい…」
鼬「なんです?」
閻魔「お前らは何故、あいつを殺した?」
鼬「言えるわけないじゃないですか?馬鹿ですか?」
閻魔「そうか…」
そう来ると思ったなら仕方ない。
回復した神としての力を少し開放する。
閻魔「力尽くで聞かせてもらうぞ。」
鼬「それができればの話ですが…」
やつが手を上げたると
一斉に兵が俺に襲いかかる。
俺は右手を前に出すと黒い魔法陣が浮かびあがる。
閻魔「圧殺」
鼬「?なんだ何故兵が動かない!?」
次の瞬間兵が身も残さずバラバラにされた。
鼬「魔力は完全には回復してないはずなのに。」
閻魔「一つ教えてやる。これは魔力ではないただ単に俺の能力だよ。俺の神だったときの力だ。」
やつは怒りながら
鼬「おかしい?その力は魔力ごとあの時奪ったはず!?」
閻魔「お前らが奪ったのは俺のほんの一欠を奪っただけだ。」
鼬「貴様!」
閻魔「おいおい。いつもの口調はどうした?」
やつは咳き込むと
鼬「まぁいいでしょう。その程度は把握済み
二人ともやりなさい。」
???「分かりました〜。」
???「御意」
二人が降りてくる。
さぁ。ここからが本番だ
封印された神が、頑張ってます。 黒龍 @sunecosuri9106
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