チョコレートの魔女

作者 梶野カメムシ

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★★★ Excellent!!!

好きな人にあげるにふさわしいチョコレートを作りたい!
そんな乙女な主人公の雫。バレンタインに先輩に告白して、甘酸っぱいラブコメの始まり……!

かと思ったら違いました。そんな生易しいものじゃなかった。

目標に向かって頑張る……
言うのは簡単ですが、それがどういうことなのかと思い知らされます。
手が届くまで、どれだけ時間をかけてでも。一念が岩をも貫くまで、執念を積み重ねる雫。
チョコレートはもはや魔法の域にまで達するのですが、それでも彼女はブレない! そして話はどんどんでかくなっていく!!(笑

これ最後どうなるんだろう……と、ページを捲る手が止まりませんでした。
ラブコメのような文学のような少年漫画のような。
いい意味で要素が多すぎます。

また雫がそんな人でありながら、彼女らしく親友を大事にしているのがまたいいですね。
100%、自分の目的だけを見ているマシーンじゃない。そこにちゃんと心がある。

文句なしの“推し“作品です♪

★★★ Excellent!!!

憧れの先輩へ贈るチョコレートを作りたい。

そんなありふれた動機ながら、主人公の尋常ではないこだわりの強さにより、人生をかけたチョコレート作りが幕を開ける。

この物語は、先輩へ贈るチョコレートに文字通り「人生を捧げた」、一人の魔女の歴史である。
そのこだわりは、もはや現世にすら留まらない。

シンプル・イズ・ワンダフル!

チョコレート・イズ・マジカル!