期待しかない! って書いちゃってますけど、そんなプレッシャーをかけてるつもりじゃないので心配しないでくださいね。あ、でももちろんすごい楽しみにしてます! でも圧はかけてないので、マイペースで頑張ってもらえばと思います。
さて、この物語。
平安の恋と令和の恋が交わる?的なものなんです。平安時代の恋って源氏物語とかがありますけど、そんな読む機会ある? って感じですよね。ですが、これは源氏物語より面白い。
平安の恋を呪縛というものが加わり、さらには現代の恋まで交わる。絶対、源氏物語よりも面白い。紫式部さんには申し訳ないけど(笑)
現代もまたキャラがすごい濃いんです。恋神マロンという女、もう妖しすぎますよね(笑)実際はどうなの? そして、下鴨モチとはどのようなバディになっていくのか? 期待しかない。
「恐怖と笑いが同居して、最後は感動のハッピーエンド! 恐怖に引きつり、笑って、お泣きください」
さぁ、一体どんなラストに終わるのか! どんな過程をたどるのか! 今からすごい楽しみです。
平安時代の深層の姫が、ある男に恋をしました。
その想いは熱く燃え滾り、とどまる事を知りません。
でも、余は平安。おなごから殿方へ想いを伝える術はほぼ無いと言っておかしくなかった。そこで、姫が取った方法は……!?
このお話、平安編が終わったら現代にシフトしていくらしいんですよ。
このレビューを書いている段階ではまだ平安編なのですが、もうすでに面白いです。平安編だけで終わっても納得しちゃうくらい内容が濃い。
それが現代へと繋がるって、もう期待しかありません!
姫はぶっちゃけ性格は悪いです。
自分の欲のためなら手段を選ばないどころか人を巻き込んじゃう。
でも、それだけ強く思う男がいるってわけなんですよ。
想いと想いが絡み合った先に何があるのか。
今後も楽しみです!
まず、構成がとても面白いです。
第一部、魑魅魍魎がはびこる平安時代編。
当時の情景がゆったりと目の前を流れていきます。
その中の日常にある、恋の駆け引き。
歌を詠み、楽を奏で、はっきりと言葉にして告げる事ができない想いを乗せて、心を惹く事をしている平安の世に生きる人々。
けれど、あまりにも無垢な相手を恋の駆け引きとして使った姫がいました。
結果、姫は呪われてしまいます。
第二部、ラブコメが始まる予感の現代編。
いきなり時代が飛びますが、ここでも呪いは続いています。
しかしですね、第一部とは違い、笑える要素満載。
頭がいいのにそれを恋愛に発揮できない女の子、下鴨モチちゃん。
そんな彼女の前に現れたのは天使なのか悪魔なのか、男を落とす事を得意とする女の子、恋神マロン。
この2人がバディを組み、モチちゃんをモテ女に変身させていくのです。
女の子同士の友情が育まれていく過程は微笑ましく、いつまでも眺めていたくなります。
第三部、第二部から12年後の現代編。
モチちゃんも立派な女性へと成長しているのですが、ここで彼女はマロンの謎と向き合う事となります。
そのきっかけは、とある殺人事件。
その事件の真相が、平安時代からの呪いに繋がります。
このように、たくさんの要素が詰め込まれ、様々な面白さを味わえます。
読まれた方は、生命の神秘にも触れる事にもなるでしょう。
そして、誰かを深く愛するという事がどのような事なのかを教えてくれる、素晴らしい作品です。
ぞわりとする恐怖、笑えて切ない青春、大切なものを知ったモチちゃんとマロン。
彼女達が呪いを解くその瞬間を、是非とも目に焼き付けて下さいね。