概要
墜ちてもいい。あなたになら。あなたとなら。
階段を昇っている。何百、何千、何万階。延々と上方へと続く、十三段と踊り場。ただ、あなたを追い続けて。
追いかけ続けるためには、決して追いついてはいけない。京と「私」の間の距離は常に十三段。上れど上れど屋上に辿り着かないこの階段を、次第に「私」は京に追いつかないことを自らに課していた「私」自身による呪いなのではないかと考え始める。墜ちない距離を保つことは、繋がりと呼べるのだろうか。
追いかけ続けるためには、決して追いついてはいけない。京と「私」の間の距離は常に十三段。上れど上れど屋上に辿り着かないこの階段を、次第に「私」は京に追いつかないことを自らに課していた「私」自身による呪いなのではないかと考え始める。墜ちない距離を保つことは、繋がりと呼べるのだろうか。
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