筆者さまは、カクヨム運営さんから警告を受けてしまったそうです。該当の作品は存じておりませんが・・・不運な、ご不憫なことですね。注目を集める作品ほど、そのような憂き目にあうものかもしれません。
そんないきさつもあり、許されるエロスの探求へいたったとのこと。私自身も他人事ではないと感じております。私の書くものも性描写が含まれるので、いつどうなるやらわからないという危惧は抱いております。
文藝と官能小説のはざまとは・・・興味深いテーマですね。もちろん関心を惹かれました。そしてどこまでも真摯に、許されるエロスとはいかに?という主題に忠実に、セーフの判定を受けたさまざまな題材を例に挙げ、掘り下げ研究される姿勢に心を打たれました。
私なども少しはエロをたしなんでおりますが、このように真剣に向き合ったことがあっただろうかとふり返ったものです。そうして顧みたならば、ただ気ままにこそこそと書き散らしているに過ぎず、文藝に対しても、エロスに対しても真剣に取り組んだことなどなかったと思い知らされました。ただ書くのみで精一杯な私は、筆者さまの飽くなき探求の姿勢にうなだれる思いでした。
そして不意打ちのような「実践編」、エッチな読み物呼ばわりしてしまい失礼いたしました。とても刺激的で、新たな挑戦の形とも言えるのではないでしょうか。こちらを出されるとはなんと勇敢な行為でしょうか。筆者さまは文藝エロスの真髄へ挑んでやまない勇者なのだと感じた次第です。
「実践編」のシチュエーションに関しては確かに私の小説と似通った部分があるのも感じておりました。ちなみに続きも気になっております♡いつか書かれるのでしょうか?設問編とふたつの解答編、三通りのものすべて読みたくなりますね。それらが公開されたならば、ますますエロスな心地になってしまうことでしょう・・・♡
エロ勇者さまの求道、応援しています!
エロスとは何か、R15とは何か、そしてエロスを表現するためにはどんなすべがあるのか……。
エロスとその表現との間にはつねにせめぎあいが起きます。なぜならそこには必ず社会の「モラル」が存在するからです。しかしその厳しい目をかいくぐり、いかにエロスをエロスとして作品の中に存在させるか。このテーマを筆者は著名な文学者の作品を例に挙げながらこと細かに、そして奥深く語ってくれます。
作家の個性を踏まえつつ、それぞれの作品に隠されたエロ表現を解き明かしていくのですが、その作品に対する解読力、分析力、そこから導きだされる答えの説得力は、ただもう凄いとしかいいようがありません。
このようにいうと堅苦しい評論かと思われそうですが、その語り口調がまた絶妙に面白いです。読みながら笑いが止まりません。こんなにも面白く読ませながら読者をうなずかせてしまう手腕が素晴らしいです。
エロ表現にお悩みの方、エロの表現を極めてみたい方。この作品はきっとそのような書き手の皆様に強く深い刺激を与えてくれるだろうと思います。もちろんそれ以外の方々にも興味深い読み物として楽しめます。
筆者の飽くなき探求心が結集した渾身のエッセイです。ぜひ色んな方にお読みいただきたいと思います。