ラストシーンに涙

“動物たち”に会話をさせながら、メルヒェンの枠組みのみならず、ポスト・アポカリプスの世界観を描いた作品。演説調の文章に始まり、ファンタジーに着地しますが、個々のキャラクターの魅力のほか、小気味良く進む会話劇は大変読みやすく、ストーリーもまとまっていて、お金を払って一冊買いたいくらいでした。少々ヒューマニスティックな作品なので、好き嫌いが分かれるとしたらそこだとも思いましたが、自分にはドンピシャでした!


個人的には、幼少の頃に触れたナムコの『風のクロノア』やスクエニの『FFCCエコーズ』を思い出したけれど、このベタな展開には弱く、グッと来るものがあります。アントニオが好きすぎて…!