この作品、ぜひ最後まで読んでください。これはある意味ラブレターのようです。人間社会という海に浮かぶ魂は、波の狭間で出会って、やがてまた離れていくのです。だけど例え見えなくなっても、波が感じられなくなっても、必ず同じ海を泳ぐのです。夜の海を、きっとどこかで泳いでいることでしょう。素敵だなぁと思いました。こんなに素敵な短編に出会えて幸せです。
本作は「万人向け」とタグを打たれていますが、序盤が重いです。何なのかは触れませんが、重いです。それは心してください。それでも、その重さを乗り越えて、物語は淡々と進みます。しかし最後に来て暖かさと…続きを読む
今はもう連絡の手段すらなくなってしまったけれど、十年二十年のときを隔ててもなお、思い出す人はいませんか?私にはいます。ネットの中で知り合った方。ゲームの掲示板で、意気投合して、アドレスを交換しま…続きを読む
ネットは時に海に例えられます。何処まで拡がっているのか、果てがなく、様々なものが流れつき、また遠ざかっていくからでしょう。わたしもあなたもネットの海で絶えず漂流を続けている、いかだのようなもので…続きを読む
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