世界観がしっかりしていて面白いです

転生者の帰還もので世界が受け入れて順応している作品は数あるけど、この作品のように順応していない世界を描いている作品は少ないです。だから斬新で正直読み始めは期待してなかったけど、面白かったです。
しかし、だからこそ細かいところが気になってしまう。
転生庁という転生者を排除する管轄が能力を行使しない転生者を識別出来ない描写が描かれながら、一般市民がどう思っているのか描写が書かれていません。
危険人物であり、即殺戮が正義と常識が謳っていながら能力行使しない転生者が分からない。それなら市民側も転生庁を無能扱いする者、普通の人間じゃないかと人権を主張して歩み寄る者に別れるだろうが、そこを突く描写が6話まで読みましたがありませんでした。
作品自体はとても面白い場所を突いていますが、細かいところが本当に惜しい作品です。
「転生者が受け入れられていない社会で起こり得る問題」というテーマの細かいところまで工夫して見せていたら物凄い作品になっていたと思います。
でも、マジでオススメ。