「専門学校が私のゴール」を読んで、私は胸の奥から温かいものが込み上げてきました。この物語は、ただの進路の話ではありません。自分の限界を受け入れ、それでもあきらめず、人生を前に進めようとする一人の女性の力強い姿が描かれていて、読む人の心にまっすぐ届く作品でした。
そのことを改めて突きつけられたと同時に、「感極まって泣いた」作者様の話を聞いて、「やっぱり皆行けるようにして欲しいな……」と思いました。それは経済的な理由で諦めた人だけじゃなくて、仕事をしている人、その時学びの意欲がなくて進学を辞めた人、もう一度勉強し直したい人。その時、「これだ!」と思えた時に、勉強し直せる環境だといいなぁ……。
とかく回りくどく、読んでいても飽き飽きする著作が氾濫している中で、このような作品にようやくであったと言う感です。短編では有っても、なかなかこのような作品には巡り合えないかも知れません。皆さんにも是非お勧めいたします。
あまりに健気なすがたに胸が熱くなりました。「ゴール」のテーマにふさわしい感動作です。
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