第2話

ふみやとそんな話をしてから数日が経った、、、

ふみやと提案は素晴らしいと思った。しかし俺は人生で今まで一度も小説なんてものを書いたことがない。書いたことがあったとしてもせいぜい高校入試で使った小論文や夏休みの日記くらいのものだ。こんなことを先生に相談したら多分、、、受験生だそんなことはわかっている勉強もせずに将来に関係のない小説を書くなんてバカげてるにも程があることぐらい、、、

人生かけて小説家を必死になって目指してる人がいるんだ俺みたいな推しに会うためだけなんていうのは理由で小説を書いてもコンテストで通るはずがない。

そうは思いつつも推しに会うことは諦められなかった。

「はぁー」

今日何回目かのため息こんなことを考えていても仕方ない俺はスマホを取り出しいつもお世話になっているサイトのカクヨムを開ける。

ホームに表示された「第27回スニーカー大賞」の文字

「もうこんな時期か」今年も実力派の方々がしのぎを削るって戦うんだろうな。

おおよそ3ヶ月間募集されているスニーカー大賞毎年大賞をとった人の作品は素晴らしいもの揃いだ。

「これ俺も参加してもいいのかな?」

もちろん通るとは思っていない。参加しても予選すら通らないだろうでも、それでも俺が諦めるための理由作りをするには十分だったのかもしれない、、、

だから青春の最後の本気でやってやろう!

その最後が決してハッピーエンドでなくても

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

君と出会うための道 柊 楓 @SKaede

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ