Ending Phase

GM彼らは炎に飲まれ、燃え尽き、火の粉となって虚空へと消えていきます…

GM:やがて、皆様を守っていた守りの剣の力――魔剣の力も消え、その場にはただ、娘が残るだけとなりました。


ジュディ:「………」燃えて、空に…上って行く…のか…(見上げ)


テレス:荒っぽい火葬でしたね…


トビー:力がいる火葬


愛娘:「………」火の粉が消えゆくのを見ている


トビー:「これで本当に終わりか?」辺りを見回しーの


ピピル:「.....消えて......消えたのは.....ううん…。罪っすかね? 人っすかね? どっちも消えてはない気がするんすよねぇ」


テレス:「そんなもんじゃない? 全部綺麗に消してお終いは都合良すぎでしょ?」


GM:魔剣の力が完全に消えたので、Kの姿もありません。アンデッドは消え、奇怪な繰り返される悲劇も終わり、ただ、娘だけが残された状態です。


ジュディ:「…………」空を見上げていた視線を戻し、娘の方を見よう


トビー:「弁護士のヤツはいなくなったけど、あの子はやっぱりいるんだな」


ジュディ:「全部、なくなったわけではないですし。あの子がいることが、今回の件が本当だったって証ではありますかね」


ピピル:「ともなれば、背負わにゃならんすね」


トビー:この魔剣どっかで厳重にしまっとこうね…


テレス:娘ちゃんに返そう…


GM:いえ、魔剣の所持者は皆様なので、このクソ厄介な魔剣は進呈します! どうぞ!


テレス:えぇ…


ピピル:もらっていいのかい!?


トビー:進呈されるのかい


テレス:私剣扱えないからパス!


ジュディ:(この魔剣)主が不在になると迷宮作るんだよね…いや、でも一番長生きのテレスが持つのが一番平和を維持できるよ!


愛娘:「……うっ…うぅ……ぅぅ……」舞い上がり、消えていく火の粉に、ずっと祈りを向けている


GM:…と、いうわけにもいかないようです。騒ぎを聞きつけてか、朽ち果てた屋敷にカンテラを持った人間が近づいてくるのが見えました


テレス:振り向いて臨戦態勢をとるよ。夜目も効くしな!


トビー:何か来た?!


ジュディ:なにやつ!!


■□■□■


 「おぉ、なんということだ」

 と、村人らしき男は驚いた様子で言います。

 「アンタ達、本当に来たんだな。俺はダンケルヒルの者だ」

 「本当にここに来た? どういうことだ?」と、トビーは問います。

 トビーに対し、現れた人物は名前を名乗りますが―――

 驚くべきことに、それは皆様が荷物を渡すよう依頼された人物でした。


■□■□■


ピピル:「.....あ、なるほど....」


ジュディ:「?」


トビー:アルェー?


テレス:およ?


GM:皆様は記憶がいまいち曖昧なのですが、確認してみると依頼の荷物の宛先は、なんとダンケルヒルになっていました


トビー:元の依頼主がここを指定してたのか…


ジュディ:「???????」


GM:「それじゃ、これで依頼完了だな。その荷物、開けてみてくれ」

GM:と、男は小包を皆様に開けるよう指示します。


トビー:こっちで開けていいんすかい


ピピル:「はいっす。ピピル達宛てなんすかね」とおっかなびっくりあけてみよう


トビー:「どういう依頼なんだァこりゃ」頭の上にハテナを浮かべつつ見てよ


GM:では、最後の証拠を提示します


■□■□■


証拠:遺言状


 30年前に起きたダンケルヒル男爵家における未解決事件について、事件の全容が解明されたこと、大変喜ばしく思う。

 この場を借りて、ハーヴェス王国上級司法官フランシス・カフカの名に於いて、ハーヴェス王国が処分保留としていたダンケルヒル男爵家の財産全ての所有権及び男爵爵位を、サラ・ダンケルヒルに有るものと判決する。

 これは王国法務局の上級司法官による正式な裁定とし、この遺言状を以って王国正式証書とする。


 但し、以下2点を条件として指定する。


 1.本件の原因となった魔剣『夜の帳』については特級封印指定品とし、あらゆる所有者権利を剥奪。即刻ハーヴェス王国魔法局に回収を要請すること。

 ハーヴェス王国魔法局は回収要請を受諾し、速やかに封印もしくは完全破壊を行うこと。


 2.サラ・ダンケルヒルは、この事件の解決に多大な貢献を果たした4名の冒険者に対し、謝礼として各人に5000ガメルを支払うこと。


【対象者】

 テレス・アナムネーシス

 ジュディ

 トビー・レーン

 ピピル・マホガニー



 また、これは個人的な依頼であるし、報酬も確約できんし、法的にも拘束力を持たないものだが、上記冒険者らに対しサラ・ダンケルヒルの後見人を依頼する。

 この俺を雑に扱うような連中だが、まぁ、心根から悪い奴らじゃないのは知っているからな。あの連中と違って、欲に駆られて殺し合いするようなこともなさそうだし、後のことは任せるぜ。戦友の最後の望みとでも思って諦めてくれ。

 とはいえ――まだあの娘は12歳だし、30年も時間移動しちまってんだ。少しはあの娘に整理する時間をやってくれよな。どうか、夜明けまでドーンブリンガー


■□■□■


GM:どうぞ、御覧ください!


トビー:エェーッ ここでタイトル回収かぁ…!!!


ジュディ:これは…


テレス:「ちょっとまって、これ依頼人もグルってことじゃない? あの(Censored)弁護士、30年越しの伏線仕込んでんじゃないわよ」


トビー:「つーか、あれ30年前の事件だったのか」読み読みしつつ


ジュディ:「…これは 要するに、あのウサギ弁護士からのお手紙ってことです???」


GM:そういうことですね!


トビー:つまり、実質12+30歳の娘ちゃん


ジュディ:「………」雑に扱うとは?と身に覚えがない顔をしつつ


テレス:「私達が解決するって30年前に分かってたから、このタイミングで私達に依頼を出した、ってことね」


ピピル:「こうけんにん....」


GM:はい、彼は絶対にこの事件を解決できる皆様に依頼を出したんですよ。


トビー:依頼を受ける人指定すれば遺言状渡せるとはいえよくやるなぁ!


ジュディ:「ちょっとジュディは頭がぐるぐるしますね…」


テレス:「これ、トビーが後見人になれば、事実上夢のマイホームじゃない?」


トビー:「迷宮なんちゃらもあったしもうわかんねェな!」 マイホームに突如娘が


GM:一国一城の主になったな!


トビー:「俺ェ?!」嫁になんて説明するの?


テレス:お嫁ちゃんには私が一緒に説明できるじゃん!


トビー:突然女の子を連れてくる夫


ピピル:「よし....」一歩一歩後退


ジュディ:「?」後退するピピルを見やりつつ


トビー:説明はテレスに任せよう(全投げ)


テレス:まあ娘ちゃん次第なんですけどね?


ピピル:「後見人の依頼は…(断りたい)」じりじり


ジュディ:「…とりあえず、あの娘に説明しなくちゃですけど、すぐには可哀想ですからね」


トビー:「いやまぁ…アリなのか…?アリなのか………?」ウンウン唸りつつも 娘ちゃんの意見を聞こう!


ジュディ:「ジュディも、ちょっと一緒に祈るような顔をしてきます」


GM:と、いうわけで、以上を持ちまして、セッション終了となります!


ピピル:おつかれさまでしたぁ!


テレス:おつかれさまでした!!


ジュディ:お疲れ様でした~!


トビー:おつかれさまでした!!!


トビー:タイトル回収の仕方が好みだったのでムフーとしている


ジュディ:雰囲気のある回収でぐっときますね…


GM:長らくお付き合い頂きまして、誠にありがとうございました!

GM:これをもって、本セッションは無事大団円…ではないですが、事件解決です!

GM:皆様、ご参加いただきましてありがとうございました!


トビー:ありがとうございました!


テレス:GMの出目に散々苦しめられたことは忘れません!!!


ピピル:ありがとうございましたぁ!


ジュディ:人間の醜悪さを見事に描いたさすぺんすでしたね!!!!!


トビー:人間は愚か…


ピピル:一番醜悪だったのはダイス目だと思う!!!!!!!


GM:GMの出目は呪力の9割を消費して発動させた領域展開の効果なので…


ジュディ:ジュディの1ゾロは溜め


トビー:1,1が良く出るセッションだった


GM:執事の有能さが隠せないセッションでしたね!


ピピル:あまりにも1と6が多すぎる


ジュディ:セルフでピンチシーンを作ろうとするのをやめろ(ダイスに語りかける)


トビー:執事とメイドは強いんだ


GM:そうだぞ、今度から歯向かうんじゃないぞ


ジュディ:メイドと画家の回避率がひどかったよ!


ピピル:ジュディがキリングマシーンだったよね


トビー:肉屋に就職できるよ


ジュディ:やっぱりハルバードなんですよ。


トビー:ハルバードしか勝たん


テレス:やっぱり時代は必殺…


GM:黄金の回転こそ全ての鍵


ジュディ:普段はあんまり必殺かませないので、今回は回ってよかったですね…。


GM:ともあれ、無事にセッションが終わったこと、本当に嬉しく思います! これでリプレイも完結させられます!


トビー:みんな各自のお仕事をしっかりしている良いセッションでした…


テレス:あとは地獄の原稿作業ですね!


GM:原稿作業、頑張るぞい!


トビー:ここから原稿タイムだぁ! 頑張ってください!


ジュディ:頑張ってね!!! 楽しい卓をありがとうございました!


GM:こちらこそ、ありがとうございました!




■□■□■


 闇に染まった彼方の岸が、徐々に白み始めています。

 程なく、夜明けです。

 山端から太陽が顔を覗かせ、朝がやってくるでしょう。

 新たな1日がやってくるのでしょう。

 永い、永い夜でした。それでも、明けぬ夜はないのでしょう。

 でも、でもどうか、夜明けまでは、目の前で祈りを捧げる彼女をそっとしておいてあげて下さい。

 この夜が明けたらきっと、そこからは――…違う物語が、彼女を待っているのですから。


 Dawn Bringer ~Dankelehill Baron Clan Strange Night Murder Case~


 【Case Elucidation】


■□■□■

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どうか、夜明けまで ~ダンケルヒル男爵家”永”続殺人事件~ ささがせ @sasagase

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