幕末の日常が切り取られた作品

会話が自然で、この時代はこんな息遣いであったのだろうと思わせます。散歩に出かけて帰ってくるだけという出来事に、様々な思惑がからまっている。それぞれの思惑が無理なく重なって、穏やかな結末をむかえます。読後感を楽しめる作品です。