岩間孝先生が描く、神話と現代が交錯する壮大な伝奇SFアクション📖⚔️。
物語は、佳奈が夢の中で父の危機を感じ取る場面から始まる🌙💭。彼女の父は自衛隊員であり、飛行中に二機のUFOと遭遇した後、消息を絶った✈️💥。
目を覚ました佳奈は、胸騒ぎを抑えきれず、海へ向かう🚴♀️🌊。砂浜には謎の飛行物体が不時着しており、その中には気絶した少年がいた👦✨。
少年の腕には貝殻と水晶の珠で作られた腕輪があり、彼の胸元には曲玉のような金属製の円盤が輝いていた🔮💡。
佳奈は少年を助けようとするが、突如として黒い服を着た五つの人影が霧の中から現れる🌫️👤。
「その子をこちらに渡してもらおうか」
不吉な言葉が響き渡り、物語は緊迫の展開へ——📖⚔️
⚔️✨⚔️✨⚔️✨⚔️✨
少年の中に眠るキハチの力が覚醒するとき、遥か過去の出来事と現代の高千穂が交錯し、謎の敵オモヒカネとの戦いが加速する⚡👹。
神話と現代が交錯する壮大なアクション伝奇――ぜひこの作品を読んで、壮絶な戦いと因縁の物語を体感してください!📖🔥
謎の事故に巻き込まれる航空自衛隊の戦闘機を皮切りに、謎の乗り物に乗った不思議な少年の出現、そして不穏な術を使う怪人物の出現と、畳み掛けるように次々と常識を覆す様な事件が発生し、一気に物語が佳境を迎えたところで、過去のエピソードを交えつつ、徐々に謎が解明されてゆくという、本作は非常に良く出来た歴史改変SF作品です。
物語は序盤からトップスピードで佳境を迎えるので、飽きる事無く読み進める事ができ、また中盤から綴られる過去エピソードは楽しく、ここからが本作の肝であり、近代科学の暴走から太古の日本に於いてSF的な歴史改変が発生し、そこが事件の発端になるという……良く練られたストーリーだと感じます。
登場人物たちはそれぞれリアルな佇まいであり、キャラクターを立たせる為の過剰な部分が少なく、ごく自然な振る舞いに好感が持てたり、清々しかったり、微笑ましかったりしつつ、それでも生きている人間らしい迷いも抱えており、共感できる部分が多く、同時に本作に於いて対立する存在となる者たちの心理もまた、不自然では無く共感出来る部分があった上で、徐々に道を踏み外してゆく姿勢に考えさせられるものがあるという、良いバランスだと思います。
また、登場人物たちと同じく、作品内の街並みや建物、そして過去世界の様子なども丁寧な描写で表現されており、それらが本編に登場する謎と不思議に満ちた超常的な能力、現象を、よりリアルに際立たせていると感じます。
日本神話を題材にした歴史改変SFロマン、非常にしっかりと作られた物語です。お薦めです。