山里 春の恵み

作者 楠秋生

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★★★ Excellent!!!

 おばあちゃんの知恵袋が詰まった一作。
 つくしんぼが沢山、春の野に生え始めた。御祖母ちゃんにきくと、つくしは佃煮にして食べられるらしい。しかし、つくしのハカマという部分を取らないと、口当たりが悪くて食べられない。ハカマを取っていると、その指先が真っ黒になる。
 ハカマが取れたら、水にさらして、アクをとって、やっと料理できる。
 時間をかけられる春休みで良かった。
 そして、尊い自然の恵みに感謝だ。

 小生の知らないことばかりでした。
 つくしって、食べられるんですね。
 あの部分は、ハカマって言うんですね。
 おばあちゃんの知恵袋ってすごい!
 
 是非、御一読下さい。

★★★ Excellent!!!

KAC第8回目「尊い」がテーマの短編小説です。

スーパーマーケットでは売っていない山菜。当然、時期ものでハウス栽培はしていませんね。自然と調和しながら生きていく素晴らしさ。春が題材という事もあり、どこか清しい気持ちにさせてくれる作品でした。

「食欲の秋」と言いますが「食欲の春」もありではないでしょうか。

新芽が咲き出す春の陽気。
どうぞ、本作と共に味わってみて下さい。