第31話 いざ、討伐へ

さっき見た時スキルポイントは3000くらいあってその後600ポイント使ったから残りは2400ポイント。明日の討伐に必要なものを入手しておきたい。個人的に欲しいのは入手スキルポイント増加だがこれは後でも良いだろう。相手には今回のように強化型の魔物もいるだろう。あいつに効果的にダメージを与えるには俺には攻撃力が足りなかった。なので俺はスキルポイント200で斬撃Lv1を、そしてもう200ポイント使ってLv3まで上げた。そしてみんながゲットしていて羨ましかったアイテムボックスも400ポイント使ってゲットした。残りの1600ポイントは入れ替わりと魔物意思疎通に使い、入れ替わりのレベルは5、魔物意思疎通のレベルが4になった。入れ替わりはレベルを上げるのに必要なポイントが100→200→300のように上がっていくようだ。魔物意思疎通はひとつ上げるのに200だった。入れ替わりのポイントはこのままいくと凄いことになりそうだ。そして俺はライムのステータスを見ることにした。魔物を使役している人は従魔のステータスを見ることができるようだ。


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 名前:ライム

 年齢:150歳

 種族:スライム

 レベル:80

 魔力5000/5000

 体力300/40000

 スキルポイント:0

 スキル:全属性魔法耐性Lv10、擬態Lv15、硬化Lv1(MAX)

 ユニークスキル:不死Lv1(MAX)、物理攻撃無効Lv1(MAX)


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 俺は一瞬自分の目を疑った。多分俺はこいつには勝てない。いや、負けることもないが勝てることもないってやつだ。どうしてこいつが敵に捕まっていたかもよくわった。


 「お前ってこんなに凄いやつだったんだな。」

 「キュー。」

 「お前なんで体力減ってるんだ?お前の防御力だとそう簡単には体力は減らないだろ?」

 「キュ…。」

 何を言っているかはよく分からないが何となくお腹が減ったから体力が減ったと言っているような気がする。これも魔物意思疎通のスキルのおかげだろうか。明日までにある程度は回復しとかないと不安だ。

 「ライム明日は頼むぞ。」

 「キュキュ!」

 それから俺はライムに買ってあったパンと干し肉をあげた。その後俺がベットで寝ようとしたらライムが布団の中に潜り込んできた。そしてライムをムニムニしている間に俺は寝てしまった。朝起きて思ったことはただ1つ。ライムクッション最高!


~翌朝~


 みんな準備できたか?

「あっ、私みんなに渡したい物があるの。」

「フィーネなんか買ったのか?」

「私昨日からバートンさんから付与魔法教えて貰っての。ちなみにバートンさんはローラのお父さんで付与魔法がとっても上手いの。」

「それで何か作ったの?」

「私が作ったものじゃまだまだだって言われたよ。それでね、帰る時にバートンさんから明日頑張れってアイテム貰ってきたの。身体強化の指輪みたい。」

「そんな高価なもの僕たちが貰っちゃっていいのかな…。」

「バートンさん曰く、娘の数少ない大事な友達に死んで欲しく無いんだって。」

「娘思いの父親だな。」

「また私が上手く付与できるようになったらプレゼントするから楽しみにしててね。」

「する!もちろん楽しみにする!」

「セレナはしゃぎすぎ。」

「だってフィーネが作ったのもなんだよ!みんなも欲しいでしょ。」

「それは欲しいが、セレナはキャラが変わりすぎだ。お前そんなやつだったか?」

「今日の討伐の緊張でおかしくなってるんだよきっと。」

「レインなんでそんなこと言うの!」

「はいはい。痴話喧嘩はそこまで。今から指輪配るからね。」

「「痴話喧嘩じゃない!」」

「お前らほんと仲良いな。」

 そうして俺たちはフィーネから指輪を受け取った。フィーネ曰く付与されているのは身体強化Lv23らしい。群れに近づく時につけるのがいいだろう。

 「全員準備できたな。ギルドに向かうぞ。」


 俺たちはギルドに到着した。

 「やっと来たか。みんな待ってたんだぞ。」

 「みんな待ってたってどういうことだ?」

 「一昨日の事1番知ってるのはお前らだからな。特にレイ。お前は昨日もゴブリンの巣1つ潰してきたんだろ?しかも魔石が体に埋められたゴブリンもやったそうじゃないか。」 

 「昨日のことはギランも一緒じゃないか。俺は1人で暴れ回っただけだ。」

 「ゴブリンの群れに1人で突っ込んで無傷で帰ってくる化け物がこのギルドに何人いると思ってるんだ。お前は今回の討伐のエースの1人だよ。」

 「わかった。」

 「それじゃあ全員聞け。今日の作戦を説明する。まず今日ここに集まってもらったのは基本ブロンズ以上の計30人だ。それに追加でレイのパーティーが参加する。ここから一昨日ゴブリンの群れに出会った場所まではレイのパーティーに先頭を進む。そのあとは大体10人づつで別れて周りの探索をしてくれ。見つけても絶対手出しするなよ。すぐに逃げてこい。そのあと全員で殲滅に向かう。ゴブリンの群れにぶつかったらブロンズの奴らが周りのゴブリン狩り、シルバーとレイのパーティーが大物狩りだ。ギランの報告によると、魔石の魔物もいるかもしれないということだ。何か質問があるやつはいるか?」

 「報酬はどうなってるんですか?」

 「今回の報酬についてイオのギルドでは大物を仕留めたやつは1匹につき銀貨5枚、ロードを仕留めたやつには大銀貨3枚だ。他の奴らにも1人につき銀貨1枚は約束されている。あとは出来高払いだ。いくら報酬が欲しいといって無茶に突っ込むなよ。死んじまったら報酬もくそもない。それとどれくらいかは聞いていないが、国からも報酬が出るって話だ。」

 とてつもない歓声が上がった。日本円にするも銀貨5枚で500万円、大銀貨3枚で3000万円である。そう簡単に稼げるが額じゃない。冒険者達が喜ぶのは当たり前だ。かく言う俺もこのパーティーでロードをを狩りに行きたいなと思っていたりする。

 「もう他に質問は無いか? 無さそうだな。出発するぞ。」

 そうして俺たちはゴブリンロード討伐へ出発した。

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異世界に転生し、偶然手に入れた「入れ替わり」のスキルで無双する かなぶん @sakuramisato

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