第14話 おかしな盗賊と村
「あー焦った!なんでテンプレな世界らしいのにまともにテンプレさせてくれないんだ?いや、下手したら訂正しろって来るかもしれないけどさ・・・」
その時はその時で何とかするしかないな。作者が!!
「しかしまぁこれでとりあえず最初のクエストは達成っしょ。後はこのままサクッと村まで帰って薬草渡したら終了っと」
そんな訳で~村に帰るまで一気に・・・・時飛ばし!!!!
って事で村まで帰って来たんだけど・・・なにこれ?
なんか村がモンスターに襲われてて今朝は見なかったちょっと小汚いおっさんたちが戦って守ってるんだけど。誰この人たち?
「まさかテンプレ的に村を襲ってやろうとしたら村にモンスターが押し寄せてきてるじゃねぇか。いくら盗賊とはいえ、村がなけりゃ襲うことも出来ねぇからな!お前たち!村人たちは一人残らずしっかり守れよ!」
「ガッテンです親分!!」
「おお!頑張ってください盗賊さん!これ!是非体力つけるために食べてくださいね」
「こいつはありがてぇ、おめぇたち。差し入れだぞ。しっかり食ってまずは魔物どもを追い払うぞ!その後の残党狩りが終わったら仕切り直して村を襲うからな!」
「親分!魔物達の第二波が来やした!また森ゴブリンと森ウルフですぜ!」
「てめえら!ここの村は今日から俺たちの縄張りだぞ!勝手に襲い掛かってんじゃねぇ!」
「待て待て待て待て!!!!!おかしい!おかしい!!!おかしすぎるから!!!!村に盗賊もモンスターの襲撃って展開もどっちも確かにテンプレ的にある!あるけどなんで襲う側がしっかり守っていて守る側も襲う側に差し入れしているんだよってもう自分で言ってて意味わからんわ!!!」
もう面倒だからとりあえず魔物ぶっ飛ばして盗賊は・・・後で捕まえたらいいか?
さっさと魔物をぶっ飛ばす!
ドン!キラン☆ミ×40くらい
「これでいいか。それで?その盗賊さんとやらは?」
って事で盗賊とやらを見てみると、凄いきれいに列作って土下座してた。えっ!?何事!?
「すんませんっした!!!自分らが盗賊です!!まだ何も盗んでないんですけど、何とか部下たちは勘弁してやってください!自分が首を差し出しやす!!」
「そんな親分!」
「いいんだ!お前たち!お前たちは何としても生き残るんだ!いいな!!」
「おやぶーん!!!!!」
「そんな親分さん・・・」
「いやいやいや!まずもって首とかいらん!!というかなんだこの展開は!!全く無抵抗だった上に速攻で白旗上げられるし、しかも何故か襲われる側だった村人たちが涙ぐんでるし・・・本気で意味わからーん!!!」
「さぁ!そこのお方!テンプレ的に俺っちの首を国に持っていけばきっと評価されて注目されてそれでちょっと面倒なクエストを依頼されてそれを楽勝でクリアしてまた評価されての足掛かりに是非!」
「説明!!!説明文すぎるから!!!首とかいらんいらん!別に評価されんでもその内勇者に適当に会いに行けばいいだけの話だから!」
「え?じゃあ俺っちたちはどうすれば・・・」
「いやもう盗賊止めてこの村で暮らしたらいいんじゃね?というかなんで盗賊やってんだよって話だ。普通盗賊ってそれこそ村がモンスターに襲われてたら無視して火事場泥棒する側なんじゃないの?」
「そんな恐ろしいことを!?村の人達が可哀想じゃないですか!!!女性や子供やお年寄りだっているんですよ!!!」
「お前なんで盗賊なんてやってんだよ!!!!!」
「そうですよ。良かったら盗賊なんてもうやめてこの村で暮らしてください」
「うぅぅ。なんていい人たちなんだー。お前たち俺っちたちは今日結成した盗賊業を本日をもって止めるぞー!」
「出来上がったの今日かよ!!!!!なんで盗賊やったんだよ!!!普通に生きれただろお前たち!!!」
あー、なんかもう疲れた。
周囲では盗賊だった奴らが、いやこいつら実質盗賊になったの今日って言ってたからまだ盗賊ですらなかったんだろうけど、村人たちと喜び合っている。
もう色々・・本当に!色々と疲れたからさっさとクエスト終わらせよう。
「村長、これが言われていた薬草だと思うので、少年の母親に渡してください」
「なんと!!本当にとってきてくださったのですね!ありがとうございます!いやーこの薬草の周りにはカラに電気を蓄えるヨムールという恐ろしい魔物がテンプレ通り守っていたと思うのですが、流石ですね!」
「それ!!先に!!!言えやー!!!!情報がおっそいわー!!!」
ナガレの叫び声が再び森の中に木霊した。
------------------------------------------------------------------------------------------------
これにて第一章終了になります。
今後評価が上がれば続きを書こうと思いますが、あまり芳しくない為、現状はこれで更新が止まる可能性が高いです。
大変申し訳ありません。
ノリで書いていますので更新は不定期になるかと思われますが、面白いなぁ、続きが気になるなど少しでも思いましたら、良ければお気軽にコメント、フォロー、応援してくだされば、筆者のペースも上がるかと思われます。
テンプレ異世界に飛ばされたけど、こんなのテンプレっぽいけどテンプレじゃない! ~適当テンプレ神に流されずに頑張って抵抗(ツッコミ)していこうとするお話~ 男将 @okami
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。テンプレ異世界に飛ばされたけど、こんなのテンプレっぽいけどテンプレじゃない! ~適当テンプレ神に流されずに頑張って抵抗(ツッコミ)していこうとするお話~の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます