生暖かい、そんな質感を感じるぐらいに、情景を描く繊細な描写。呼吸音や、足音、あるいは表題の通り誰かの視点。そんなものを感じさせる完成度の高い不気味な小説です。怖れつつ楽しんで、あっという間に終わりまで読んでしまった。最後に訪れるゴールは、これは本当に終わりだろうかという思いと、恐怖。さて、街灯が少ない町に住むあなたには、是非この作品をよんでほしい。
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