「ただいま」と「お帰り」と。

 新しい街に越してきた主人公は、どこかその街に懐かしさを感じながら外に出た。そんな主人公に、サラサラヘアの女性が声を掛けてきた。
 「喉が渇いているから、付き合ってよ」
 そんな自然な誘い文句に、主人公は女性とカフェに行く。主人公が女性と座った席は、二人だけの特等席のように、陽だまりができていた。そして主人公は、コーヒーとアイスティーを頼む。店員は心得ているように、注文を取る。そしてカフェの黒板に、ケーキやプリンが書いてあった。
 話が続かない主人公は、プリンを注文し、場を何とか持たせようとする。
 そして、会計の時に主人公は財布を出して、一言発した。

 その瞬間、温かな涙が女性の頬を伝う。
 その一言とは? 
 そして、いきなり主人公に声を掛けた女性の正体とは?

 是非、御一読下さい。

その他のおすすめレビュー

夷也荊さんの他のおすすめレビュー1,211