普通とは何?優秀とは?本当に大切なものは、目に見えなくてそこにある。

健太郎は小学二年のときに交通事故で父親をなくし、母親は半身不随になってしままう。
自分に残った障害を話せずにいたが、それは中学の説明会、多くの人の見る中で露呈した。

求められる優秀さは画一的。それからはみ出た普通から逸脱した者は、ダメなやつの烙印を押される。
でもその優秀さは、本当に優秀なのか?
普通じゃなければダメなのか?

彼を知る理解者たちの声で、彼の「障害」は「誇り」になります。
彼自体が、誇られる人間なのだから。

この優しい世界に、賞賛の言葉も思いつかず。
言葉を失う余韻の後、振り返れば最後のメッセージ。
「もう泣かないで」
作者様の優しさは、読者の涙も拭ってくださるようです。