遠き記憶の果てに見る

今はもういないと分かっていても、私はあなたを探している。

あなたに伝えなければならない事があるから。
あなたの側にいなければならないから。
あなたを守り、支えなければならないから。

他の誰でもない、私だけに託され、任された使命。
私はその為に、ずっとあなたを探している。


オゾン層の破壊、有害な紫外線の雨、絶え間なく吹き続ける太陽風。
もはや地球はかつての青い星ではなく、茶褐色に染まる別物となり果てた。

人間と地球の危機が迫る中、アンドロイドと人間の共存。
旧式のアンドロイド“アザミ”がシェルター外で発見され、1000年以上の時を経て目覚める。
ただ一人、自分のマスターを求めて。