波に乗って走れ、未来へ

※この物語はフィクションです。直接的表現ではないですが、一部津波を連想させるシーンがあります。つらいなと感じたら直ぐに読むのをやめてください。お願いします。また、実際にいたわけではないので事実と異なったり、描写がおかしかったりするかもしれません。ご了承ください。一文字一文字に思いを込めて書きました。被災された方々への気持ちを込めて。
２０２１．３．１１
追記：名取の灯籠流しは本当です。私も大人になったら足を運んで、きちんとお祈りできたらと思っています。
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バキバキバキッ、ゴオオオ
突如そんな音が鳴り響いた。
キャッ！でも、うわあ！でもない。そんな悲鳴が街中をこだました。

あれから10年。私は未だ、海を見られない。