それが何なのかも分からないでいた頃の記憶が成長することで理解して、理解した頃には追いかけても届かない。淡くて手のひらに乗せたら解ける雪みたいに切ない話でした。
まず目に触れる文章としての巧みさ。それでも読み耽るうちに見るべきものが文章の巧さではなく展開の上手さであると気付く。主人公に。そして主人公を思う人に。主人公が思う人に。いったい何が起きたのか。…続きを読む
魅力的なレビューが目についたので拝見しました。この文字数でこの世界観を作りあげる作者様の力量に脱帽です。衝撃と鳥肌がたちまさしく魔法のような文章でした。ご覧になっていない方は是非一読を。
書き出しの第一文からの、密度ある詩的な言葉に揺さぶられてしまいました。読み進めるごとに明かされる不穏な世界の在り方と、それに真っ向から逆らうように純度を増していく想いと、その落差が残酷なまでに素晴…続きを読む
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