第61話 イェーナ・ハーチェル



私はイェーナ・ハーチェル


ドリス王国の魔導貴族と呼ばれる、ハーチェル公爵家家の次女で、火、水、風の適性を持つ、自分で言っちゃなんだけど、才能はかなり高いと思う


まぁ、それも努力次第なのだけれど。



さて、それはさておき、私は今、ものすごくモヤモヤと、例えられないような気持ちになっているのだけれど、なぜそうなっているのかは明確な理由がある


それはつい先日、お姉様を魔導学院まで迎えに行った時のこと


執事のカールと、散歩も兼ねて歩いて魔導学院まで向かっていた


ハイルデンの街には、魔導学院と寄宿舎学院とゆう、2つの学院機関があって、かなり多くの貴族の子供たちがいる為、治安がいい!


なので、貴族が散歩する事も普通にある日常風景なのだけど、その日は少し変わった出来事があった


「ねえカールあの人だかりは何かしら」


「なんでしょうね、私にもさっぱり。 ですがお嬢様、はぐれると大変ですので、しっかりとじいの手を握っておいてくださいませ!」


西区の寄宿舎学院と魔導学院のちょうど間にある(屋台通り)や(学生通り)なんて呼ばれてる通りで、普段はない人だかりができていたのよ


しかも、長年この街に住んでいるカールでも、何があったのか分からないらしいの


「ねえカール、行ってみましょうよ」


「良いのですかユリア様のお迎えに間に合わなくなってしまうやもしれませんよ?」


「良いのよ、お姉様のお迎えはいつでも行けるけど、この人だかりの原因は、今日しかないでしょ?」


「さようですな、では参りましょう!」


そうしてカールと一緒に人混みの中へ入っていったんだけど、次の瞬間!


「プジャ〜〜ン!!」


とゆう大きな水の音と、まだ練習して日が浅い私でも感じられるほどの魔力をかんじて、大人たちで前は見えないからと上を見上げると、私の背丈と変わらないくらいの水のドラゴンが、空を飛んでいたのよ!


「なっ!なんで水のドラゴンが、ドリスなんかにいるのよ! 」


私は驚いて、民衆の前でそんなはしたなく叫んでしまでた。


でも、誰一人として私の言葉など耳に入らずに、前をじーっと見つめている!


無視されたことなんてなかった私は少しモヤモヤして、この集団の真ん中にいる人に、一言言ってやろうと思い、どんどん前の方へ進んで行った!


そしてようやく最前列に出れたと思ったら、そこには異常な光景が作り出されていた!


さっき私たちの上を飛んで行った水のドラゴンが、これまた水出できた男の子と戦っていた!


それに、その男の子のすぐ横には、精霊さんも飛んでいるの!


私は夢の中に迷い込んでしまったんじゃないか、そう思うくらい、不思議な光景だった!


ドラゴンは幻獣種と呼ばれる生き物で、死んだ骨や、歴史の本ではよく出てくる生き物らしいが、実際に見たことがある人は居ない生き物のはずなのに


目の前で動く水のドラゴンは、まるで本当に生きているかのように動いてるの


それも、人と戦う仕草をしながらよ?


本当に信じられなかった


でも、何より信じられなかったのは、これが魔法で作られていること!

そしてこの魔法を使っているのが、私と歳もほとんど変わらない背丈の、お面を被った少年だとゆう事だった!


彼が物語を語りながらワンドを一振りすると、自在にドラゴンや勇者が動き出して、物語通りに進んでいく!


それも、最後の方は色んな魔法を使って激を盛り上げて、ラストは眩しく光る剣を手にした勇者が、ドラゴンを倒して終わった。


その少年は、私の見間違えじゃなければ、5属性全ての魔法を使っていた!


私のお父さんですら、4属性しか使えないのに、少年は……



私は劇が終わり次第、直ぐに少年の元へ向かおうとしたのだけれど、周りにいた人たちが一気に少年へ掛けよって行ったので、残念ながら、正体を知ることは出来なかった。


ただ、ヒントになることはある

少年が使ってたワンドには、N・Sの文字が掘られていたこと!


これはたまたま見えただけなのだけれど、こうゆう掘り方をするのは名前のスペルくらいしかない


そして苗字が許されるのは貴族のみ


彼は貴族だったみたい



とはいえ、今はドリス王国の全貴族がここハイルデンに来ているから中々分からないことも多かった



ーーーー


あれから数日


カールに力を借りて、できる限り調べて見たけど、なかなか分からないままだった


だいたい貴族の息子たちの名前なんて、近しい間柄の家でない限りは知らないのよ!



「お嬢様、スプリンガット様の別邸に到着致しました! 」


「はい!」


そして今日は、今は王都に来ている貴族の子息子女達を集めた社交会が開かれると聞いて、かなり期待していた!


だってあの魔法使いの少年に恐らく会えるだろうから!


馬車を降りると、すぐ前を、見慣れない服装をした姉弟が歩いていた


なんだろうあの変わった服装


そんなことも気になりながら、スプリンガットの使用人たちに案内されて歩いていくと、すぐ前を歩いていた姉弟の名前が紹介された!


エルーナ・センバートと、ノアール・センバート


そう! 20年前の西国との対戦の英雄 『雷帝デイリス』の子供たちだった!


そして私は確信した!


ノアール・センバート N・S


そして英雄と、有名な水の魔法使い、テスナ様の息子


あの屋台通りの魔法使いは、確実にノアールだ!



聞きたい! どうやってあんな力を身につけたのか!

練習法は? 実践とかはしたの? 知りたい! 魔法について!もっともっと知りたい!


私はもう、いてもたっても居られなくって、ついノアールを追いかけて、失礼にも、大きな声を出しながら呼び止めてしまった



すると、彼は振り返って、あの劇の語りをしていたのと同じ声で


「あの、なにか御用でしょうか」


そう言った






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