おうち時間とかけまして「ちかのじかん」
大創 淳
第一回 お題は「おうち時間」
――僕は、今日もエッセイを書く。そして毎日更新に挑んでいるの。
作品名はウメチカ……『新章たるウメチカ!』
もう三九三回を数える連載。……もう一年を過ぎた。その前には『りかのじかん』という作品があって、僕はその跡に続いた。どちらも『ボクッ娘』が主人公であり、書いている人なのだ。僕は
……それでもって去年もそうだった。
KACがあったのだ。2021年版。……挑めなかった。ううん、挑まなかったの。
二人が、二人とも……姉妹揃って。だからこそ挑みたい。まずは僕、千佳から。
PC画面に表示されているお題は、おうち時間。
丁度お家だ。しかもお部屋に僕はいる、自分のお部屋……今日は、一つアイテムが増えたの。それと同時に、僕の大好きなものも一つ追加された……というよりも、もともと大好きなものだった。パパがいたから形にすることができた。まるで圧縮したファイルを解凍するように……その雄姿を今ここに! ゼロ系が蘇った。
――走るゼロ系! 僕のお部屋の中を。
繋いだレールの上を。Nゲージとなって、僕が動かすコントローラー。
そしてレールには路面もある。路面の上をゼロ系が走る。あり得ない光景だけれど、どうしてもしたかったシチュエーション。今日は『三月九日』
PCから流れる曲も『三月九日』で、
路面電車が大好きなバンドが歌っている。レミーロメンというバンド……グループ。点灯機能も搭載。曲に乗せてゼロ系が走るの。眺める眺める眺める――もう夢中で、夢中のところ、気配を感じ振り向けば梨花が、いつの間にか背後にいた。
「面白そうね、動く模型も」
と、梨花は言うの。バンプラ一筋の梨花が……
「どお? 鉄道模型もいいものでしょ」
「そうね、魅力あるよね」
と、ウットリと吐息も。……梨花が鉄道模型に興味を持つ瞬間を目の当たりにした。
すべてが、パパからのプレゼント。
昔から行きたかった鉄道博物館に、今日、行くことができた。……僕は、梨花ともパパとも生き別れて十三年もの間……だからパパの顔も知らないまま育ってきて、小さい頃に夢見たこと……だったから。……泣くまいと思っていたけれど。
「僕も挑戦するよ、KAC2021」
「梨花?」
「やるよ、千佳」
「やるんだね、梨花」
「うん。今回は千佳の番。泣き止んだら挑戦だよ」
泣くまいと思っていたけれど、やっぱり泣いちゃった。……梨花は傍にいてくれた。泣き止むまで傍に。肩を抱いてくれたの、温かく……だから、このKAC2021は僕だけの挑戦ではない。僕と梨花、二人が力を合わしての挑戦だ。
ここから先の十回分、すなわち執筆は僕のお部屋を拠点とする。執筆は交代制もあるけれど、二人で一つの作品を基本とする。
執筆するPCはデスクトップ型。大画面……ノートと比べると。そして走るゼロ系。今日からの必須アイテムとなる。そして枕元のエブリアニメのキャラたち。つまり、ぬいぐるみたち。大から小まで飾られている。
そして僕の特徴でもあるゲーム機、PS4・5も存在感を損なうことなく、しかと飾られている。来たるウメチカ戦に対抗できるよう日々精進も忘れてはならぬ。それも必須。
僕のお部屋には、以上のアイテムがある。
あとは稽古次第。精進次第で僕はより良いエッセイを書いてゆきたい。
おうち時間とかけまして「ちかのじかん」 大創 淳 @jun-0824
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