一言で言うと「負けた」のですが、説明すると長くなるんで読んでください

 本編をな。レビューじゃなくてな。レビューとしてはここで終わりです。以下ネタバレになりうるので先に本編を読ん……だあとに読む意味あるかは分からないな。まあ、「負けた」と思った人は、「わかるー」って言いに来てもいいですよ。




 そもそも読書を通して勝負すな。というのは確かにそう。それはそう。でもこれは俺だけがやってることではなくて、「読者への挑戦状」というシステムがある。あって、「戦」と書いているからには、これは戦いなのであって、戦いである以上は勝敗があるんだよ。あるんだよ。まずそこを飲みこもうな。いいか。

 そんでそのー、しかし、一方で、必ずしも戦う必要があるわけではない。それもそう。ましてテーマが「おうち時間」だからよ。なんでこのテーマで戦おうとするんだと言われると困る。ただ俺はバトルジャンキーのウォーモンガーだからヨ……。戦いと血を求めて彷徨ってるのさ。このカクヨムという名の戦場をな。

 何の話? これラブコメなんですが? そうなんだよなー。

 ただラブコメにも「戦い」ってあるじゃん。あるんだよ。例えばそうですねえ、一番ベタなやつで言うと、意中のあの人が街で知らん人間とラブラブデートをしているわけですよ。そして膝から崩れ落ちる主人公。

 な。今ちょっと「戦った」だろ。俺が言ってんのはそーゆーコ☆ト♪

 もはやこれは「ベタ」になってしまったから、読者の方が勝ちやすいが、作者の側が「絶対に勝つ。絶対に殺す」と思ったら「ああ、見られてたのか……。そうなんだ。実は先月から付き合い始めたんだよね。テヘ」と「勝ちに来る」こともできる。その後どうすんの? それは俺が考えることじゃあないからさ……。

 とにかくそういうわけで、ラブコメにはラブコメなりの「謎とその解決」がある。あるんだが、ラブコメって言われると油断すんだよなー。「負けたー」。という話です。でもいい「負け」、清々しい敗北でした。またやりましょう。