第2話 2

(何かあったのか?!)

トニーは空を見て感じ休憩室を走り出た。


マックスは超能力者である。全ての力が強く宇宙一と噂される程だ。


トニーは急いで戦士控え室に入った。

「ハル!ラーレア!ミオ!」

呼ばれた3人はトニーの方を見た。


ハルと呼ばれたのはハルビネス.スタージスト。銃の手入れをしていたのか片手に銃を持っている。

ラーレアと呼ばれたのはラーレア.サリダ。

男勝りの女性で気も強い。

ミオと呼ばれたのはミオ.アサギリ。

出身は銀河系で移住してきた女性。

大人しい感じだがいざと言う時は頼りになる。


「何があったんだよ」

「休憩室にいたマックスが何かを感じたらしくテレポートした。探そう!」

「探そうって....。手がかりはあるの?」

ラーレアが困った感じで言った。

確かに手がかりが無くては探しようがない。

「空を見てた。何か来るのかもしれない。」

「空ね。そう遠くはないかもしれないわね。

とにかくマックスを見つけるしかないわ。」

「さすがミオ! とにかく行くぞ!」

トニーは控え室を飛び出した。

続けて3人も飛び出して行った。


一方マックスはマルシアの丘にいた。

ずっと空を見続けている。

マルシアの丘は総司令部の少し奥、小高い所にある。

4人の像が並んで建っている。

この4人はバテュータスを守った事で像が建造された。

(マルシアの丘を守らないと)

マックスは一途にそう思いながら空を見ていた。

「お~い!マックス!」

トニー達3人がマックスに向かって走って来た。


「トニー。皆んな」

マックスはチラッとトニー達を見てまた空を見た。

「何か来るのか?」

トニーが息を切らしながら尋ねた。

「小型宇宙船がここにもうすぐ落ちる。」

「何だって?!」

その時ゴーっと言う轟音が段々と大きく響いてきた。

「来た!」

と言ったマックスの目は鋭くなり、髪は逆立ってきた。

小型宇宙船の姿も肉眼でも見える様になった時マックスは両手を広げまっすぐ空に向けた。

「火を噴いてるぞ!」

ハルが叫んだ。大気圏突入の影響のようだ。

(止まれ止まれ~!火よ消えろ!)

マックスが念じたと同時に小型宇宙船は止まり噴いてた火も消えた。

「マックス。このままじゃマルシアの丘は危ないぞ!」

「解ってるよ。トニー」

マックスは小型宇宙船を手招く様に近づかせ、マルシアの丘から少し離れた場所に移動させた。

「長官。こちらトニー。 マックスが未確認の小型宇宙船を無事着陸。これから調査します。」

「了解。頼んだ。」

トニーは右手首にある無線機で総司令部と交信した。


小型宇宙船を着陸させてマックスはいつもの姿に戻っていた。

小型宇宙船は小さい右翼と左翼、尾翼、機体も1人乗りのようだ。

燃えていた為か機体が黒くなっている。

「見た事ない機体だなぁ」

ジロジロ見ながらハルが呟いた。

「マゼラン星雲の船じゃないわね。」

ラーレアが腰に手をあて前にかがみながら言った。

その時小型宇宙船の上の部分が開きはじめた。

「誰か出てくる?!」

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プレシャスフレンズ 水木 司 @mizukitsukasa

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