第11話終わらぬ恐怖

 彩音は捕まった。

 そして、平和を取り戻しつつあった。

 やっと落ち着いた。

 あれ……携帯を見ると非通知から着信が……。

 何回も来ている。

「誠」

 やばい……?!

 なんでこんなに着信が?!

「誠」

 確か……彩音は捕まったはず。

 なのに何故……?

 俺は恐る恐る電話に出た。

「もしもし……どちら様ですか?」

「????」

 ねぇ、覚えてる?

 私だよ?誠。

 なんで私から逃げたの?

 今私ねあなたの家の近くにいるんだ……。

 これから…………

「誠」

 うっ……。

 嘘だろ。

 僕は怖くなり、電話を切った。

 だが、また非通知で電話が来る。

 すると、今度は家のインターホンが鳴る。

 何度も何度も鳴らしている。

 恐る恐る覗き穴から、外を見ると

 そこには、見るも無残な姿になった彩音がいた。

 彩音は血だらけで、髪は以前よりも長く

 痩せこけていた。

 まるで某ホラー映画のようだった。

「彩音」

 ねぇ早く開けて?

 ここに居るのはわかってるからさ。

 お願い。早く開けなさいよ。

 全てあなたが悪いんだから……。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ヤンデレ幼馴染みはあなたに夢中⁈ 柚葉 @YUZUHA1215

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ