第10話 真実
「彩音」
そうね。
私からの条件は、貴方が私の物になる事。
「誠」
そんな条件が飲める訳が無いだろ?
もし、条件を破棄したらどうする?
「彩音」
そうね。
貴方を殺してでも私の物にする。
なぜなら、あなたは私を狂わせたからだよ。
「誠」
そんなの知らないな。
僕が君を狂わせただと?
何を訳の分からない事言っている?
僕には理解不能だった。
「彩音」
そうかしら?
あなたには、思い当たる事がある筈よ?
あなたは、電車の中で痴漢から私を助けてくれたじゃない。その時、私はあなたに一目惚れしたのよ。
「誠」
あれは、ただの善意だ。
僕はあなたに好意があった訳では無い。
これは、完全に貴方が片思いをしただけで
あって僕には関係の無い話しだろ。
「彩音」
アハハハハ。
ねえ誠、貴方がそんな態度をとるなら
無理矢理にでも犯すしか無いよね。
ちょっとうるさいからさ、眠っていてね?。
「福田」
やはり、お前だったか。
彩音。お前が桜子に成りすましをしてたのか。
お前を逮捕する。
「彩音」
ちっ…。邪魔が入りやがった。
いつからわかってたんだよ。
そうさ、私が桜子に成りすましてた。
後ちょっとだったのに。
誠……。
こうして彩音は、福田と複数の刑事に連行された。
だが……恐怖はこれからだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます