タイトルの「妹」がダブルミーニングとは思わなかった

タイトルの「妹はカノジョにできないのに」がダブルミーニングとは思わなかった。てっきり、雪季のことだけを指すのだと思って読んでいたら、晶穂のことも指すのだと一章最後で知った時の、あの衝撃。主人公の春太は女難の気があるだけではなく、親の世代の離婚やら再婚やらの後始末を一身に押し付けられているような感がある。アメリカなんかでは離婚・再婚が多くて、こういう複雑な兄妹関係のある家庭も珍しくないそうだが、日本も離婚率が高くなってきているので、こういう家庭が現実にもあるのだろうな。複雑な家族関係が描かれた面白い作品だった。

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