第2話 パイロット版プロット Ver.002
ヒロインは今はしがない私立探偵だが、約20年前に中東の紛争地域で民間軍事会社に雇われていたプロの殺し屋で、その腕前から「女豹」と呼ばれ恐れられている存在だった。
かつてヒロインは戦場で仲間だった男と恋に落ち、やがてヒロインは2人の二卵性双生児を身ごもったが、男は戦闘の最中に行方不明になってしまい、やがて紛争は終わる。傭兵のグループは解散したが、雇用主である民間軍事会社は男の行方を探そうともしなかった。
男を探すのを諦めたヒロインは、出産をするために日本に帰って来たが、身寄りもないヒロインは密かにとある田舎の産婦人科で子供達を産み、女手一つで育てて行った。
ヒロインは東京に戻って生まれた子供を託児所に預けると興信所を立ち上げた。
やがて子供達は大きくなり、ヒロインと一緒に暮らし始めた。するとヒロインの興信所に一人の女が訪ねて来て、行方不明になった元恋人を探しているとヒロインに捜索を依頼した。
依頼内容を見るとその女が探しているのはヒロインの元恋人で子供達の父親だった。詳しい内容を聞くと男はすでに日本に帰って来ており、その女はヒロインの後の恋人だったと言う事が判明する。
ヒロインはその女の供述をもとに独自のルートで男が国際指名手配の殺し屋だと言う事を特捜の刑事から聞き出す。そしてその殺し屋の男の居場所が沖縄の離島の石垣島だと言う事を突き止める。
ヒロインが石垣島へ向かって男の住所を訪ねると、男は留守で隣人の話では男は漁船で海に出ていると言う。
ヒロインは男の隣人のツテで漁船を借りて男の漁船と合流するが、男は漁船には乗っておらず、すでに東京へ帰ったと言われる。
ヒロインが漁港に帰ると、石垣島で謎の殺人事件があった事を知る。
東京の興信所へ戻ったヒロインは、自分の娘と息子が何者かに狙われている事に気が付く。ヒロインは子供達から事情を聞くと、ヒロインの子供達はある男が人殺しをしている所を目撃したと言う。そしてヒロインはその殺人犯が自分の元恋人であった事を知る。
自分の娘と息子を守る為にヒロインは娘と息子を連れて知人の山荘へと隠れるが、殺し屋の男はその山荘へヒロインの娘を狙ってやって来る。
男の気配を察知したヒロインは子供達を連れて山荘から出ると、山荘は男が仕掛けた爆弾で吹き飛んだ。
そしてヒロインは娘が殺し屋の男からスナイパーライフルで狙撃されようとされているのを避難させ、殺し屋の男が隠れている山上の森の中の居場所を突き止めて接近し、そこで壮絶な格闘戦を繰り広げる。
殺し屋の男は助っ人の子分たちも呼んでヒロインをマシンガンや日本刀で反撃させるが、ヒロインは尽く子分たちを撃退してしまう。
ヒロインの子供達も加勢して殺し屋の男を追い詰める。
そこに依頼人の女が現れて、殺し屋の男とヒロインの戦いをやめさせようとして、依頼人の女は殺し屋の男との子供を身篭っている事を告げる。
そしてヒロインは、殺し屋の男が狙っている娘は自分たちの子供である事を男に告げる。
その事を聞いた殺し屋の男はヒロインの娘を殺すのを諦めて、そこにやって来た特捜の刑事に逮捕される。
ヒロインは依頼人の女に、殺し屋の男が昔の自分の恋人で子供達の父親である事を悟られてしまったが、依頼人の女はヒロインを見習って自分の子供を産んで強く育てる事をヒロインに約束する。
「暁の女豹」 駿 銘華 @may_2018
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