コロナが明けたら池袋に行こう!

「あらお父さん、どこか出掛けるの?」
「あ、あぁ、ちょっと……」
「……遠出の格好?ねえあなた、どこ行く気なの?」
「ちょっと、池袋まで……」
「ちょっ!この非常態宣言の中、越県する気!?」
「ええい離せ!俺は迎えにいかなくちゃならないんだ!」
「なにを……ねぇ!息子!息子!ちょっと来て!」
「……もう、なんだい二人共、玄関先で騒がないでよ」
「お父さんがこんな時に池袋に行くって言うのよ!」
「離せ!俺はうぱぁを!」
「池袋?……うぱ?……ハッ!」
「ちょ、息子!羽交い絞めにするのは母さんじゃなくて父さんの方よ!むぐむぐむぐ」
「父さん行って!後は僕に任せて!」
「すまん息子!すまん!」
「……がんばれ、父さん!」

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「ただいま!」
「お帰り父さん!首尾は?」
「上々!それより、母さんは?」
「そんなことより早く!」
「お、おう……見ろ息子、これだ!」
「……ぴろぴろが付いてない!父さん!これ色が似ているだけの偽物!Qべえだよこれ!」
「ボクと契約する子はどこむぐむぐむぐ!」
「な、んだと!?」
「もう一度第一話からよく読んでよ!それと罰としてレビュー書いてよ!」
「と、父さんレビューなんか書いたことないぞ」
「大丈夫。事実を書けばいいんだよ!」
「でも事実を書いたら、父さん頭のおかしい人だって思われちゃう……」
「仕方ないよ、誰だってこの沼に落ちればそうなってしまうんだ」
「息子!」
「父さん!」

こうしてまた、業の深い一つの物語が、一つの家庭に闇と絆をもたらしたのであった。

そんな素敵な物語でした☆

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