神の祝福と魔の落とし子

エピローグ

　このことがあってからもアイリーンはアップルシード孤児院で暮らしている。

　マリアとはより親しくなれたし、クリスとは、まあ嫌いじゃないから、うまくやっている。

　今でも死にまつわるものは視えるし、周りはアイリーンたちのことを悪魔と呼び、このちからを堕技と呼ぶ。

　それでもこのちからを忌まわしいと思うことはないし、呪いと思うこともなくなった。

　だってこれはクリスを助けてくれた天の恵みであり、祝福なのだから。