最新話まで読んで主人公の印象はチッパイ好きの頑張ってる男の子。(だが好きなのはチッパイだけでは無い)
その周囲には作者さん筆頭に主人公の座を奪えそうな程の魅力的で強烈なキャラクターがゴロゴロ居ます。
なぜ作者さんも入れるのか…、それはあらすじにも書かれていますが甲冑着て執筆されているのです!!(最初信じて無かったけどTwitterで本当だと気付く事に)
その為か武器や防具の描写が凄い、他では見た事ないアイテムが出て来ます。(戦闘用だけで無くムフフな小道具も)
一気読みしながら「リアルタイムで読んでたら更新待ちきれなかっただろうなぁ」と思いつつ読み進めてました( * ´ 艸`)
同じ世界観で新作の「槍と下着を血に染めて」は137話まで読み進めてからの方がニヨニヨ読めると思います。
ただ難点が1つ…、主要キャラの1人の名前が出るたびに黄色いスーツの芸人が脳裏をよぎります。
是非読んで頂きたい…、そして私と同じ気持ちを味わって欲しいな、なんて。
いや、読んで欲しいのは純粋に面白いからですよ!
ふふふふふふ。
着眼点が面白い。
作者様の武器や防具への考察が楽しい作品です。
私見ですが、刀剣は数人斬ったら刃こぼれして切れなくなったりすると聞いたことがあります。
戦場で最高の武器はスコップだ、等とも言う。
また、私が昔見た記事では、とある国で暴動が起きたとき、多く使われた武器はバットだったということが書かれていた。手元に当時読んだ記事もないので、やや正確性に欠ける記憶だが、わざわざ中心部に「バット」と大書された物まであり、記者が棍棒と見間違えたわけではないらしい。
単なる角材とかと違って、力を込めて握り易い形状をしてる。購入費用は銃器より安いし、身分証明書も要らない。それを持って仲間と集合しているところを警察機構(騎士・領主府)に見咎められても言い訳がきく。
つまり意外な物に想定外の用途で実用性があったりする。この世は奇なり。
購入費用・入手難度・メンテナンス性能(頑丈さも含めて)・携帯性(長さ大きさ重量)・穏健性(持ち歩いても権力者側に見咎められないか)
護身用として身につけるなら、こうゆう条件を満たす物品が良いのかも知れない。異世界と現代に共通してこれらの条件を満たす武器は、そうです、鍋です。
タイトルの通り、主人公が本当に鍋で戦います。
しかし鍋と侮るなかれ、その鍋はただの鍋ではなく、強力なマジックアイテムだった!
と書けば俺TUEEE系統の話かなと思わせてしまいますが、普通に死にかけます。
そこが本作の妙味といいますか、魔法や強力な武器がありつつも、生死紙一重の泥臭い戦闘を表現する手腕がすごいのです。
そして戦闘だけでなく日常生活の描写も、世界の息遣いを感じさせるほど真に迫っています。
緻密な描写が続くのですが、なによりそれを重苦しく思わせないようなコミカルなやり取りが、本作を軽妙なテンポで読み進めさせてくれます。
リアルな作風が苦手な方でも、お勧めできる作品です。
そして最後に一言、
平坦っていいよね。
どうやら好きな作家さんが好きな作品のようなので追っ掛けて読んでみました。
まだ数話ですが、うん、当たりだと思う。
それもかなりの当たり。
甲冑の蘊蓄とか中世ドイツ風の世界とか言われてもよく分かんないけど、何となく分かるように丁寧に書いてくれてる。
ついていけるし、面白いからついていこうと思える。
大枠は転生ファンタジーなんだよね。ただ作者が他の作品たちとは一線を画す程、病的に武器とか防具の描写に拘る。
そのくせ主人公の武器がチートな鍋というカオスな状態。
その落差に苦笑。
読んだこと無い!面白い!!
勿論funnyでもあるけどinterestingの方かもしれない。
鍋振り回してどうやってのしあがって行くんだろう?
続きを楽しみにしてます。