作者様の夢が詰まったクラクラする作品。メモを取る楽しさを教わりました♪

その昔、光栄さんの「水滸伝」のゲームに夢中になっていたのが切っ掛けで読み始めました。

一言で言うと「おもちゃ箱を一気にひっくり返したような作品」です。
とにかくスケールが大きく、前半部から国籍、性格、衣装、使う武器まで、様々なキャラクターが次から次へと登場してきて、「人物紹介をくれぇ~!…あ、自分で作っちゃえばいいや♪」と、休日2日ほど、ワードパッドを開いてメモを取っているうちに、作品世界にどっぷりとハマっていきました。

好感が持てるのは、原作・水滸伝の「空気の面白さ」を継承しつつ、しっかりと「作者さんのオリジナルのキャラクターを作っている」ところ。
安易な「原作キャラの美少女化」では無いのです。
それと同時に何人かの「原作と同名のキャラ」も存在していて、何か原作の世界と繋がりでもあるのか~?と、深読みさせる期待感もあります。

最初は、怒涛の如く登場する美少女たちにクラクラするかもしれませんが、その個性を覚えて行って「自分の推しキャラ」が出来てくると、たまらなく面白くなってくる作品だと思います。

僕が、このレビューを書いている時点で、ようやく「梁山泊(りょうざんぱく)」「晁蓋(ちょうがい)」が登場したところ。
原作物語でいえば、まだまだ前半です。

ぜひとも、作者様に気持ち良く、夢を紡いで行って貰いたいなと思う、そんな作品です。