あとがきとぶっちゃけ話
【書こうと思ったきっかけ】
その頃の俺はいわゆる『フィルム・ノワール』に凝っていた。さらに言えば韓国映画『アジョシ』に激しい魅力をおぼえていた。アレに準じた話を書ければと思っていた。幸いにして『ジョン・ウィック』など、近しい作品はいくらでもあった。つまり、呪われた過去を持つ人間が、その過去を清算する話だ。
【インスピレーション元】
①映画
『アジョシ』『ジョン・ウィック』『ダイ・ハード』……いくつかの場面がそのまま活かされている。
②アニメ・特撮
『カウボーイ・ビバップ』『魔法少女まどか☆マギカ』『牙狼』『ニンジャスレイヤー』……全体のムードを牽引するために必要とした。
③小説
『マルドゥック・スクランブル』『エスケヱプ・スピヰド』……純粋な戦闘シーンを書くのはなにぶんはじめてだったので。
④その他
エドワード・ホッパーの絵画……ある意味リドリー・スコットの猿真似。夜の街、という舞台を書く上では今までもこれからも必須なように思える。
『ナイン・インチ・ネイルズ”Hurt”』……過去を悔やむ、というテーマを書くならこの曲を外すわけにはいかなかった。どちらかといえばジョニー・キャッシュのバージョンが近いか。
『ゲーテ”ファウスト”』……キャラクターのネーミングとか。ぶっちゃけ読んだことない。てへっ。
【うまくいった点】
戦闘場面を四回ぶんにわけて、その前後でストーリーを展開させたこと。話を構成するのが死ぬほど苦手なのだが、今回はうまくいったんじゃないだろうか。
【うまくいかなかった点】
公募に落ちた時点で死ぬほどあるのだろうが、自尊心がへし折れない程度に列挙する。
①文章が冗長
こればかりは永遠に自分の課題。ヘミングウェイが好きと言っておきながらこのざま。おそらく短編などで鍛えておくべきなのだろう。描写不足をおそれてどんどん継ぎ足してしまう。
②展開の不自然さ
アジョシとジョン・ウィックをやりたいがための話の展開にしてしまったのでいくつかの部分が死ぬほど強引に。ハイドがガキ作って勝手にフェードアウトしてるなんてエゴ以外のなんでもなかった。彼女と夫との関係も、あの描写だけでは読者に伝わらないだろう。
③設定の練り込み不足と展開の仕方
マナだのイグゾーストマナだの自分では辻褄が合っているのだが第一そんな設定をうだうだ語られたって読者からすれば長ったるいだけだし帳尻合わせにしか見えん。もっとかんたんな理屈で書ききるだけの自信を持つべきだった。
④いや、やっぱり
やっぱりそもそもこういう話は溢れているので、そのお約束を突き破るだけのインパクトをもたせるべきだった。第一『魔法少女+○○』なんてまどマギから、もっといえばなのはの時代から溢れかえっていたであろうに。
【それでも】
それでもやっぱり書いてて楽しかったんだよな。
魔法少女死すべし 緑茶 @wangd1
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