色々とご迷惑をお掛けしております。「場末の予言屋」です。気に入らない事も多々あると存じますがレビューさせて頂きます。「運命にさからう」 ある意味、運命から抜け出るに近い感覚ですね。確か、イランの六代目の大統領、モハンマド・ハータミー師は禅に近い感覚として、「イマームから抜け出す」と日本の大学の講義で言っていたような、いないような?
人間とAIの対立構造という読みやすいテーマでありながら、最後は両者がちょっと成長して……という、ホッと心が温まるラストでした。どちらかが暴力的な解決に走る安易な終わり方ではないところも、作者の方の優しさや先端技術への造詣の深さを感じさせて、とても良かったです。
短い時間の中に内容が詰まっていていいなと思いました。
誰しもがAIに依存して生きているこの世界でただ一人、それを拒否する主人公。そのAIと主人公の関係は何故だか親と子の関係のようにも見えるなあと思いました。 レールをひかれ、こうあれ、こうあれば上手くいく、それに反発していながらも最後はその依存から主人公は抜け出す。心の成長が見えて、とてもすっきりとした終わり方でとても良いと思いました。
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