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 ここで私は筆を止めた。

 L希は世界を「美しい」と思ったのか、「醜い」と思ったのか。私にそれを知ることは出来ない。私はL希ではないのだ。

 ついに私には、楽観を描くことも悲観を描くことも出来なかった。おそらく私はゲーテになどなれないのだろう。


2021年1月20日 G藤G介

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生贄 黒井瓶 @jaguchi975

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