主人公の何かに呼ばれるような直感。霊感と呼んだ方が正しいのでしょうか。彼が導かれた先で蘇る記憶の数々。それは悲しみだけでなく、登場人物達が交わした深い愛情が伝わる物語でした。
フォローいただいたご縁で、この物語に出会いました。読み終えましたので、レビューさせていただきます。始まりはとある少年の頭から離れない一つの歌。その歌は悲しく、そして優しい響きであった。そして彼は、ある場所を訪れることになる。その場所には、岩があった。何の変哲もない岩であったが、彼はここで歌の真実を知ることになる。それは歌と同じくとても悲しい物語で、とても優しい物語だった。物語に触れた彼が取った行動もまた……この先は、本編でのお楽しみです。どこか悲しく、どこか優しい短編物語。他の皆さまも是非読んでみてください。
何か一つのミュージカルを観たような印象だった。淡々と短文で物語を紡いだような文体。それ故に哀しみが伝わる。ある種のテクニックが必要な書き方だと思う。一つ一つの文に集中でき、物語に浸れる。そして多くは語らず、余韻を残す。良い作品だった。
もっと見る