特撮戦隊もの、魔法少女変身ものへの見事なアンチテーゼとなっている作品。
そしてオチが斬新かつ見事でした。こんなの分かりっこねーですよ!
アンチテーゼといってもただ反発しているだけでなく、愛のあるアンチですね。どうせやるのならば…と徹底的にディスっています。
戦隊もの、魔法少女ものであるのならば、レッドはチームのリーダーにして物語の主人公だったりするのですが、そこからしてもう…この話では正反対。まったく頼りにならない上にヤル気がない子なのでした。
それもそのはずで、選ばれたのはどこにでもいそうなごく当たり前の高校生。彼女たちにとって大切なのは学校生活がどれだけハッピーに過ごせるかであり、地球や人類の未来ではありません。要するに人選ミスなのですが、それをやらかした司令官ポジションも守るべき地球や日本の常識をまったく考慮しておらずなかなかに笑えます。今回の企画で一番笑ったかもしれません。
さらに何より感心したのは、この手の話にありがちな「行き当たりばったり感」がなく緻密な計算をもとに作られている点です。しっかりした伏線がちゃんと張られており、エイミー編のオチは「そういう意味だったのか」と膝をうってしまいましたよ。
司令官のズサンすぎる計画で編成された魔法少女戦隊は地球を守ってくれるのか?
そしてタイトルに込められた真意とは?
そういった作品が好きであり、笑えるものをお求めならば是非!