第2話

4


 それから3時間ほどが経ったであろうか。陽子は生き生きとした足取りで、しかし少しよろめきながらホームを歩いていた。転落防止の白くて分厚い2つの柵に挟まれたJR新宿駅の中央には、タッチパネルで商品を選ぶことのできる、デジタルなタイプの自販機がある。陽子はタッチパネルのあちこちを頻繁に触りながら、その機械の律儀な「商品切り替え」の挙動を確認した。途中でなんだかおもしろくなってしまい、ふふっと笑い出していた。陽子はすでに水分でおなかがタプタプになっていたにもかかわらず、自分を楽しませてくれたその機械にお礼をするため、1本のミルクティーを買うことにした。がこん、と音が鳴ると、およそ10℃を下回っているであろう冷たい風が頬に吹き付けた。280mlのペットボトルを躯体の下部から引きずり出し、飲む準備をするためにマスクを取ると、ほわっと白い息が、100mlほどの分量、陽子の口から舞い上がった。その息は、明らかに多量の酒気を帯びていた。先ほどまでマスクの中でくすぶっていた酒臭さから解放された陽子は、新鮮な空気をめいっぱい吸い込んだ。


 『なんだ、自分もできるではないか』と、陽子は感慨にふけっていた。咲(さき)嬢との会話を皮切りに、陽子は堰を切ったように饒舌になった。陽子はアルコールも自発的に頼み、挙句の果てにはローテーションで再度回ってきたあの「みえ嬢」とすら、最小的には一定程度に打ち解けることができていたのである。もちろん、陽子はお酒に合わせて大量のレーズン・チーズ・おかきなどを食している。


 何より、関係性がただ金によって成り立っているというのが、新鮮で心地よかった。相手の生殺与奪の権も、こちらが握っている。今まで陽子は誰かと関係を保つために、自分の価値を提供しなければならなかったが、その重荷から解放されるというのは初めての体験だった。だって、金さえ出せば相手をしてくれるのだから。かつて自分が労働をしていた時は立場が逆であり、自分は心底どうでもいい「おじさん」達に媚を売らねばならなかった。お金を持っている一握りの老人たちに金魚の糞のようについていき、尻尾を振って群がり、餌を恵んでもらえるよう各々の戦闘員が精一杯芸に励む…というのが、この資本主義社会のルールであった。だが今回は、陽子は嬢たちが味わった苦痛のことを何ら考慮しなくても良いのだ。なぜなら金を出しているのはこちらなのだから。その金をサービスの対価として受け取る気概のある人だけが、こちらを相手してくれたというだけのことなのだ。ああ、使用者とはなんと快適な立場であろうか!お会計も5万円程度で済んだ(陽子の予算は7.5万円だった)ので、今月だけであと2〜3回は行ける計算になる。


 しかしそのような思考へと陽子の精神を切り替えてくれたのは、やはり咲(さき)嬢の話しぶりが、特異的に陽子の波長に合っていたためである。実際、「話が合う」という成功体験がなければ、本日のキャバクラはひたすらに陰鬱なトラウマになり下がっていただろう。その意味で咲嬢は「恩人」たる存在である。陽子は途切れ途切れに名前も知らない鼻歌を歌いながら(たしか、スコットランドか何かの民謡だと聞いている)、その女との会話を思い出していた。


 結論から言って、陽子の直観は当たっていた。彼女はそこそこの高学歴であった。人を見た目で判断する能力にかけて陽子は絶対の自信を持っており、今回のケースはその自信に拍車をかけた。


 彼女は都内の外国語大学の大学院生であり、ラオス語を専門にしているらしかった。陽子は学校や試験の話が好きなので、彼女が第一志望の名門中高一貫校に落ちてしまったこと、高校時代に数学や物理が一番得意であったこと、しかし言葉の魔力への興味を捨てきれず、文系の進路を選び、気付けば言語学を専攻していたこと。外国の言語にのめり込み、大学院にまで進んで「しまった」(それは咲嬢のささやかな自虐だった)ということも知っている。咲嬢は就活もしており、すでにインターンを通して複数企業の内定を獲得しているが、進路に関する決断を先延ばしにしており、興味を深めるためにラオスの大学に通うことも検討しているとのことだった。咲嬢の理路整然とした話し振りはまさに「見た目通り」であり、「お時間」が来るその瞬間まで、彼女は陽子の偶像であり続けた。


 普段は人に興味のない陽子が、ここまで多くの情報を聞き出すことができたのは、ひとえに頭の良い人への素直な尊敬ゆえであった。もっとも、咲嬢の方も、今までにないタイプの客と話題に新鮮さを感じ、相当に会話を楽しんでいるようだった。咲嬢のあどけない笑顔を思い出しながら、陽子は『今日私がキャバクラに行ったことは世界の誰にとっても間違っていなかった』という確信を手にしていた。メッセージングアプリの履歴の一番上には、あろうことか陽子が連絡先を交換してしまった咲嬢からの、お礼のメッセージが届いていた。


 「今日は来てくれてありがとうございました♪懐かしい話ができて、とーーっても楽しかったです:) 」


 陽子はそれをニヤニヤしながら眺めていた。一般的に「:)」というのは外国で使われる顔文字であり、彼女はきっとそれらを用いて留学生などとも盛んに国際的な交流をしているのだろう。自分もそのようなエリートの知性を、一かけらでもいいので恵んでもらいたい。願わくば、あの子が社会やラオスに出ててしまう前に、もう一度彼女に合えますように - 陽子はそう願うと、いつの間にかホームにたどり着いていた緑の列車を見つけ、それに乗り込んでいった。


 帰宅した陽子は、流れ作業で手洗い・うがいをした。ただでさえ酒の飲みすぎで頭が痛いのに、わざわざコップ一杯に日本酒を入れて喉に流し込み、そのままふらふらと布団の中に入ってしまった。




5


 その後の咲嬢と陽子の関係は劇的に変化していくことになる。陽子は幾度となくお店に通い、そのたびに咲嬢を指名していった。お金を持っている「おじさん」たちからそこまで人気がなかった咲嬢も、ついに店内の上位にランクインすることになる。陽子が店に通い始めてからたった1か月の間での出来事であった。


 咲嬢は陽子に連絡し、お礼デート(という名の「同伴」制度の適用)をすることになった。二人でどこかで会って遊んでから、一緒にキャバクラに行くのである。普通は料亭などで待ち合わせするところを、なんと彼女と一緒にデート場所として選んだのは「図書館」であった。二人は思い思いに興味のある本を取り寄せ、机の上にどっさりと積み、合計5時間ほど無言で読み漁っていた(途中休憩あり)。咲嬢が机の上に置いたものには、ラオス語の本だけでなく、ソシュール、バフチン、バンヴェニストといった、言語を扱う哲学者による著作が含まれていた。認知言語学や音声学などの文献もあった。陽子にはこの人が、言語の魔法を根本から研究する魔術師であるように見えた。彼女は、魔法の単なる応用ではなく、その最も基礎的・根源的な部分を追求する、魔術師のなかの魔術師だ。基礎より応用の方が、一般的には美しい。ところでその魔法は、自分のような素人にも扱えるようなものなのだろうか、という興味を陽子は抱いていた。


 休憩時間には、図書館併設の食堂に2人で行った。キャバ嬢とその客のデートスポットには思えないような、極めて庶民的・役所的な雰囲気の食堂だ。装飾や照明などなく、図書館内の他の部屋と同じような雰囲気の大広間に、茶色い机が並べられている。メニューはカレーライスやかけうどん、牛丼、ナポリタンなど、子供が好きそうなものが多かった。壁は真っ白で、所々にひびが入っている。利用者たちは食券を入り口で買い、注文のカテゴリごとの窓口に行って、白衣を纏ったおばちゃんたち(なぜかここで働いているのは40~50代の女性が多いようだった)から料理を受け取る。2人は同じカレーライスを頼み、窓際の席に座った。開け放たれた窓から見える、官庁近くの整然としたアスファルト道路と、その両端に植えられている葉のない茶色の並木が、真上に上がった白い日光に照らされてきらきらしているようだった。ふわふわとした昼の風が頬を撫でる。もうすぐ春でも来るのだろうか。


 図書館の閉館時間が近くなると、荷物をまとめて図書館を後にし、二人は近くのコーヒーショップへ吸い込まれていった。咲嬢が頼んだのはソイラテ、陽子が頼んだのはブラックコーヒーであったが、互いに相手の頼んだものの味が気になるようで、一口交換したりした。奥の席にどっしりと陣取った二人は、「言葉」について話し合った。コートを壁のハンガーにかけると、咲嬢はノートパソコンをその場で開き、図書館で書き溜めた研究ノートを見せてくれた。ワープロソフトのファイルにはびっしりと文字か書かれており、それらがきちんと矢印型のインデントによって整理されていた。あの短時間で、なんと1万字もメモを取っていたらしい。それだけの集中力と作業スピードに陽子は驚嘆した。一方陽子といえば、あの時間、何冊か哲学書を読もうとして挫折し、『杉並区 湧き水さんぽ』という至極「じじくさい」写真集を読みふけりながら、今後の徘徊計画を考えていただけであった。同じ時間を与えられても、それをどれだけ有効に使えるかということに関しては、人と人との間にはどうしようもなく埋められない差が生まれてしまうものである。陽子は、なんとしても目の前のこの天才の「知的おこぼれ」にあずかり、自分を高めたいと思っていた。なので、「言葉とは何か」ということについて、自分の思いつく限りの一般的・抽象的・根源的な質問を咲嬢に投げかけた。こんなに楽しい、わくわくする時間は、陽子にとって実に5年以上ぶりであったと思われる。


 咲嬢は言語学の基礎について、たとえ話たっぷりで懇切丁寧に陽子に教えてやった。とはいえ、高度な理論と論理によって裏付けられた、咲嬢のテンポの良い発言に対して的確に質問や回答を返すことができた陽子は、ついに咲嬢に才能を見込まれる。咲嬢は陽子を「仲間」と認め、話題はいつしか言語そのものから咲嬢その人へと移り、自発的に生い立ちにまつわる様々な情報を陽子に共有し始めた。


 そこで陽子は、咲嬢の意外な事実を知ることになる…



6


 今のはすべて陽子の妄想である。興奮で眠れない彼女は、帰宅後、布団の上で座禅を組みながら、ずっとそのような諸場面を頭に描き続けていた。いまや彼女の脳内では、「女性」というただの一側面だけのせいで彼氏にひどい目に遭わされた咲嬢を陽子が道端で拾ったり、咲嬢が親との絶縁により陥っていた金欠状態を陽子の金が解消したり、それから半年後くらいに駆け落ちして新幹線に乗ったり、おなかに新しい生命を抱えたままの咲嬢を連れて軽井沢の教会で疑似結婚式を挙げたりしていた。陽子はそこで二度目の花嫁衣装を纏う予定であった。ところが現実では、「2回目のキャバクラ」すら行っていないのだ。


 陽子は自分の妄想癖を自覚しており、うまく使いこなしてきた。実際、高校時代などには、よく好きな人とのデートを頭の中に思い浮かべるだけ思い浮かべて、自分からは絶対に声をかけたりはしなかった。それが紳士淑女のたしなみ、教養の証、人間としての強度とすら思っている節が陽子にはあった。結婚してからは、夫の死後も含め、こうした妄想の類には一切興じていなかった。だからこのような「片思い」状態には、どこかノスタルジックなものを感じていた。何より、片思いはこちらのコストが最小限で済むから便利である。脳内にありったけの妄想をぶちまけても、それが脳内の妄想であるという制約にさえ自覚的であれば許されるのだから。


 妄想の中の陽子は、決まって他人から興味を持たれていた。現実では、思いを打ち明けられたり、能力を認められたり、執着されたり、その他の重い感情を向けられたり、そういったことは発生しないというのが「原則」であった。いや、正確に言えば、一度だけ他人から興味を向けられ、それがきっかけで人生のうちのそこそこの期間を他人と過ごしたことがあるにはあった。それは例外中の例外という事態であるが、それを除けば、陽子の人生は概ね原則通り進んでいた、という具合である。


 陽子はこうした妄想をせっかくだから形にしておきたいと思い、メッセージングアプリで、一人だけのグループを作り、上述の妄想を次々と言語化していった。「国会図書館」「渋谷の路地裏で雨に打たれながらスマホをいじっている咲さん」「カフェで注文したコーヒーの交換(私はブラックを頼む)+ソイラテ」「お台場デート」「はじめての喧嘩」「キャバクラでも何度か会う」「軽井沢の教会」「ドライヤーをかけてもらうこと」「相手のアパートに上がり込み、布団の中でひたすらに頭を撫でてもらう」「そのうち、陽子の方の深淵も次第に咲さんに開示され始めており、」といった断片的で奇怪なフレーズが次々と投下されていった。


 しかし途中で自分のことを気持ち悪く思い始め、『さすがにやりすぎだろう』と思った陽子は、作業を止めて台所に向かった。先ほど日本酒をついだコップを軽く洗い、そのまま水を汲んでがぶ飲みした。肺のあたりがひんやりとした。ついでに、まったく手を付けていない280mlのミルクティーをコートのポケットから出し、キャップを空けると、シンクの穴めがけて流し込んだ。ボトルを小刻みに回転させながら、効率よく内容物を落下させていった。乳臭い茶葉の香りがふわりと広がる。ボトルをそのまま流しの上に投げ捨て、ふらりと体の向きを変え、再びベッドに向かってよろよろと歩いていった。


 すると突然地面がぐにゃりとゆがみ、あたりに重低音が響きだした。陽子は体のバランスを崩し、布団の上にうつ伏せで寄りかかった。最初はただの「飲みすぎ」に由来するものであると思ったが、本棚にある本のほんの一部がガサガサと音を立てて落ちたりしたので、『これは客観的な事実である!』と陽子は踏んだ。とっさにスマートフォンで「地震情報」と打ちこんだ。スクリーンにはすぐに直前の出来事を説明するニュースが表示され、このあたりが震度3程度の揺れであったことを知った。


 先ほどの振動に三半規管を大いに刺激されていた陽子は、スマホをベッドの上に置くと「限界」に達してしまい、とっさに身体を回転させて口元をベッドから逸らし、フローリングの床目掛けて盛大に嘔吐した。酸っぱいにおいがつんと鼻を刺す。そこには先ほど食べたレーズンや、クラッカーや、追加で頼んだナッツ類などの断片と思われるような、2-3㎜四方の物体が多数浮かんでおり、見るに堪えない醜悪さを露呈していた。じわじわと床を伝って広がっていく吐しゃ物を眺めながら、陽子は徐々に、今日一日の間、自分が如何に愚かな行為をしていたかという実感を得はじめ、激しい自己嫌悪感に襲われた。


 陽子はそれまでの論理を反転させた。「金さえあればいくらでも他人に相手をしてもらえる」ということは、裏を返せば、「金を出さなければ相手にしてもらえないほど自分には価値がない」ということである。さらに、咲嬢たちもお金をもらって仕方なく自分に奉仕をしているだけなので、その本音のうちに自分に価値を認め、自分を求めるようなことは決してない。肝心の「金」もそのうち尽きる。いまや自分は金を稼ぐことすらできないので、今ある金に価値はあっても、自分には価値がない。このように、そしていつものように、人から愛されないのは自分に能力がないからである。自分はこのまま一生誰から見向きもされず、一人で死んでゆく。将来は自殺か孤独死だ。『自宅で白骨化したところを数か月後に近隣住民に発見されるというのが私にはお似合いだろう』、と陽子は思った。もっとも、一人で孤独に死んでいくこと自体にさして恐怖はなく、その覚悟はとうに決まっていた。陽子がそれにもかかわらず恐れていたのは、他人に能力や価値を一切認めてもらえていないという事実であった。


 本棚にふらふらと向かい、読めもしない分厚いヘーゲルの本を取り出して、適当に開いたページの読解を試みたが、さっぱり意味がわからなかった。ふと頭に、締め付けるような痛みが走る。陽子はこらえきれなくなり、歯ぎしりをしながら声にならない嗚咽を漏らし、分厚い本で自分の頭をひたすらに叩いた。7回くらい叩いたところで落ち着いてきたので、先ほど自分が配置した吐しゃ物の方をくるりと向き、ヘーゲルの本をそこに目掛けて投げた。ぴしゃりという音ともに汚物があちこちに散らばり、自分の右耳にまで到達した。自らへの怒りのような感情に支配された陽子のこめかみには大量の血液が流れており、リズミカルな血流の音がどくどくと鼓膜にまで伝わってきた。それから1分くらい経って、陽子はすがるように亡くなった夫のことを思った。汚い液体が、ヘーゲルの書物の端の方の紙に吸収されてゆく。


 夫のことを思い出す陽子の思考はすぐに、夏の、夫の臨終の日に直結してしまった。やっとの思いで取った有給休暇。摂氏38度程度の猛烈な暑さの中、手入れのされていないごろついたアスファルトを早歩きで進みながら、大病院までの坂道を登って行った。額から大粒の汗が鼻筋を伝って口元に入り、経口補水液程度のしょっぱさを組都の中にふわりと伝えた。陽子にはその坂道が無限の長さを持っているように思われた。そこから先の展開を思い浮かべた瞬間、陽子の頭はずしりと急激に重くなり、すべての思考機能を停止した。これは陽子の一つの特性であり、思考の負荷が一定を超えると強烈な頭痛と倦怠感が発生し、そこから先の考えを止めさせられるというものであった。陽子が哲学書を長い時間読むことができないのも、一つにはこの体質が原因であった。


 何も考えることができなくなった陽子は、ふと生存本能に突き動かされるような行動をとる、ということが知られている。陽子は自分の体がひどく冷えてしまったことに気づいたので、風邪をひかないように暖房をつけ、それまで身につけていた外行きの服を汚れた床の中央部から離れたところに脱ぎ捨て、布団の上に上った。毛布に全身をくるませてから、体の震えが収まったのを確認し、再び座禅を組んでみたが、そのまま意識を失ってしまった。


 先ほど自分の妄想をテキストにして、「一人用」グループにメッセージとして送ったはずなのに、それらに「既読」とついていることに、陽子はまだ気づいていなかった。


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