第9話 数字の団子

 僕は足元にできた数字の水たまりを見つめていました。そしてあることに気が付きました。それは数字が1から12までしかないと言うことです。僕は「あーそうかぁ。真っ白な時計から出てきた数字だから、12までしか無いのかぁ」と思いました。僕はしゃがんで数字をすくいあげました。両手にたくさんの数字があります。僕はその数字を手でこねて、数字の団子を作ろうと思いました。僕は「団子作りの名人」だからです。しかし、なかなか丸くなりません。土や粘土なら簡単に丸くすることができます。ただ、数字だとそう簡単にはいかないのです。それでもがんばって、数字をこねました。すると、僕の両手には団子とは違う何かが出来上がっていました。その何かとは、懐中時計でした。


※ https://youtu.be/I-TibeBPpu4

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

少年の旅 Neo @neo-2020

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ