第8話 数字の水溜まり
だんだんと雲が増えてきました。空は雲に、覆われて、もう真っ白な時計は見えなくなりました。辺りは薄暗いです。そんな中でも僕は歩き続けています。すると、僕の頭にコツンと何かが当たり、地面に落ちました。僕は地面に落ちた物を拾い上げました。それは数字でした。きっと、灰色の雲は真っ白な時計から出た光を吸収するだけではなく、それに加えて、真っ白な時計から出た時間もたくさん吸収したのでしょう。灰色の雲の中で、たくさんの時間が集められ、固められて、時間は数字へと姿を変えたのでしょう。灰色の雲から、たくさんの数字が降ってきました。数字の雨はドンドンと降り注ぎ、ピチャピチャと地面を叩きました。しばらくすると、僕の足元には、数字の水溜りができていました。
https://youtu.be/Fk5x6lgariA
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます