一閃、一銭、一選、一戦、一線……そのどれもが当てはまる

武士が刀を構えて戦うまでのワンシーンを鮮やかに切り取った作品。

画面越し、雪を踏む音まで聞こえてきそうな緊張感が素晴らしかったです。
たった2000文字と短い文章の中に、主人公の信三郎の人生が詰まっていたように思います。

タイトルの『いっせん。』は、一閃、一銭、一選、一戦、一線……そのどれもが当てはまりそうです。句点にも、意味を感じました。